森アーツセンターギャラリー ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち

#その他芸術、アート

行って参りました。
最近のスタジオパークはとても楽しいですねぇ。中でも、藤子不二雄Aさんは面白かったですね。そもそも手塚先生に人を大切にする思想があって、それがメンバー一人一人に受け継がれることによって、トキワ荘の繁栄を形作っていたんだな、と思いました。良い話が聞けましたねぇ。
自らの出会いの運命を強調していた、山口もえさんのも面白かったですね。少し怒り気味の?、いつにも増して鋭い住吉さんと、どちらから声をかけたんですか、という質問に答えなかった、山口さんが印象的でした。

最初のほうにはレンブラントの大きな絵が。「ヨハネス、エリソン師」ですとか、光りが自然な形の後光のような効果を生んでいるなと感じました。中産階級に差した後光だったのでしょうか?

「オランダの室内」のコーナーの作品は素晴らしくて、やはり丁度オランダ人が、大きくなっていった、といわれる頃の作品。
ウィッテの「台所の内部」はフェルメールの新しく見つかった作品です、といわれたら信じかねない作品で、やはり窓から差す光りが美しかったです。
同じくウィッテの「アムステルダムの教会内部」は、歩きがかつんかつんとした、教会の大きな空間が上手く表現されている作品で、これまた上手いです。

ピアツェッタの「のみを取る農民の少女」は少女の皮膚の下を流れる血汐の、健康さを感じさせる作品で、のみを取る仕草が痒そうです(笑)
横のおばさまの「よっぽど風呂入ってないんだね」というコメントが印象的。

ルノワールの「ガーンジー島の海岸の子どもたち」は健康的で艶然としています。
ライスダールの「森林の眺め」は、ひたすら上手いです(笑)

目当てだったのがディアズ・ド・ラ・ペーニャの「祭りに向かうジプシーたち」で、民族的な雰囲気とさんさんとした陽光が、水面の様な綺麗さを与えています。衣裳が華やかで、東方キャラクターが集団でぞろぞろ歩いている雰囲気かもしれません(笑)

意外と凄かったのはモネで、連作がズラッとあったのですが、どれも独特のパノラマ感を持っていました。「シヴェルニー近郊のセーヌ川の朝」は特に雄大で、西洋的な手法で、広重・北斎を感じさせている、といっても良いと思います。

ピサロは「エラニー=シェル=エプト、雪に映える朝日」が、ピサロのひえびえとした良さが出ていたと思います。
ゴッホの「オーヴェールの家々」はのどかな青い空が印象的で、やっぱり、明るい感じですね。
シニャックの「サン=カの港」は点描なのですが、この前若冲展で観ましたかね?(^_^;)

ラトゥールの「卓上の花と果物」はうれうれの桃が凄く上手く描けています。
グリスの「ギターのある静物」の瓶は三次元で再現できないらしく、それは知の世界のものだからだそうです。こういうのは暁斎が強調して描いていましたけど、人によって表現が違うものです(笑)

今まで観た西洋絵画の展覧会の中でも、観終わった後に、ぎっしりと充実感がある展覧会で、それはやっぱり一級品が来ていたからだと思います。
遠路はるばる、お疲れさまでした(笑)

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