東京国立博物館 日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「書聖 王羲之」後期 その3

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3.11前後はテレビの特集が多かったですけど、報道なのに何も批判しないで、被災地は頑張っています、でごまかすものがとても多くみられました。

議員にしても学者にしてもメディアにしても、そのほかの多くの原発関連のでも、渡ってはいけない流れでお金が渡っていたということがたくさんあり、ブラックなお金の流れというのを解明して、その循環を断つ、というのが一番大切なことのひとつだと思います。

サンデーモーニングでは田中知という学者が原発について説明していて、金子勝さんに40年で収束できるというのは希望的観測ではないか、と突っ込まれて早口て弁明していましたけど、その中でチェルノブイリをTVIと略していましたけど、テレビで使うべき用語ではなく、ぼかす意図を感じます。御用学者のごまかし癖は何も変わっていないのではないかと思います。

金子さんがセシウム回収型の森林バイオマス発電についてはなしたり、東電が除染費用をまったく計上していない、という話をしていた時に、横の村長はまったく相槌を打ちませんでしたけど、これが一番良くないと思います。

東電と正面から争う姿勢が無いのではないでしょうか。勇気が必要なのかもしれませんが、正しく責任を問う姿勢が無いと、広島長崎にもまして、被爆を隠したり、村民がごまかしの人生を送らざるを得なくなると思うのです。

あともう一度米を作りたいと熱意を燃やされていましたけど、この地方で作るのはどうなのか。国が主導をしてこの地方は農地を利用した再エネで被災者の方々の生計が立つようにするべきだと思います。そして農業の技術を持った熱意のある方には他の地方の土地を用意してそこで存分に手腕を発揮してもらうのが良いと思います。

東電の登場しない震災特集、もしくは福島・避難者特集も多くて、大変だけど頑張ってます調のものも良くみます。それは意味が無いばかりかあってはならないと思います。

気仙沼の中継では海と森の関係を扱って著名な畠山重篤さんのご子息の畠山信さんが防潮堤について説明していましたけど、こういうコンクリートで固めるだけの所には真っ先に予算が落ちるんですよね。(http://blogs.yahoo.co.jp/ffggd456/53199541.html)(http://blogs.yahoo.co.jp/ffggd456/53057011.html
防潮林の話も出ましたけど、対案としてはやはり浮動式堤防が良いのでしょうか。

堤防計画が全国に波及する恐れを訴えて、人事と思われて放って置かれるのを防いでいましたけど、地方の問題の訴え方として実戦的だと思います。
地中の瓦礫の処理もまるで進んでいないらしく、先ほどのバイオマス発電や双葉郡の道路にしても、落ちるべきところにまったくお金が落ちません。

岸井成格毎日新聞主筆は景気対策もあって作るのではないか、ということをいっていましたけど、ピンボケの政府を擁護しないとという本能が働いたのではないかと思われる意見で、狭い範囲での私利私欲にもとづいたお金の循環が正体でしょう。

お金の量の問題に行く前に回路がおかしくなっていて、そこを組み変えなければいつまでたっても復興はおぼつきません。

最後の方で岸井成格毎日新聞主筆は品格の大切さを強調していましたけど、現代は一般人が品格を持って生きようとすると極めて損をしてしまう社会なんですよね。一般人の品格ではなく公人の品格を問うべきだと思います。

3.11ののモーニングバードの良純の特集では気象庁に行っていて、水圧計が津波を感知していたがマニュアルがなかったので生かせなかったとのこと。生かせなかったとあっさり言われても困る話で、普通の感覚があれば生かすはず。マニュアルがなったから生かせなかったとして、マニュアルがなければ生かせない人材状況を深刻に振り返るべきです。

こういうのは本当に大きなミスだったはずなのに、掘り下げる報道をほとんどみません。そういう状態であればいつまで経っても無責任は続くでしょう。これではまた教訓が生かされずに、同じような失敗が打ち続くと思わざるを得ないのです。

金曜日の荒川強啓さんのデイキャッチで、宮台真司さんは、民主党政権は指導力不足で官僚にやれっといえなかった、ということをいっていましたけど、民主党にだけこのような事をいうのが疑問です。自民党政権になってそういうことを言っているとは思いません。

他にもそういう事をいう人がいますけど、人によっては自民党の提灯を持っている、もしくは民主党は弱くて自民党は強い、といった偏見があるのではないでしょうか。

NHKは「老人漂流社会」は密着ドキュメントとして優れていて、状況は悲惨の一言で、心が痛まずにはいれません。
長年居た家が壊されてしまうなど、尊厳を大きく傷つけられて死んで行く方々が、一人一人取り上げられていきますが、これでもまだ恵まれているともいえます。また、親族がいればいたで負担は膨大で、国の機能不全が浮き彫りになります。

やはり私としては、儒教の敬老の精神を捨て去った後に、真逆のこういった世界を作り上げてしまったのではないかと思うのです。

面白い特集でもあったんですけど、やはりどの政権の時にどのような決断があってこういう状態に陥っているか、という視点がまったく欠落しているんですよね。たとえば小泉政権の時に慢性疾患の高齢者が長期入院する療養病床を減らすことを決め、今から5年後にはそういう人をまったく置けなくなり、ゼロになります。そしてそこを補う政策も打ち出されていません。

これは今回の特集のような状況になる直接の原因です。そういったことを指摘しないことで、報道機関としての責務を果せず、結果としてそういった政権の提灯持ちになっているといえるのではないでしょうか。そしてそういった指摘をしないことでジャーナリスティックな視点を欠いているのではないかと社内から批判が挙がらない状況があるとしたらそれはとても不健全な状況だと思うのです。

震災・原発の報道に象徴されるように、政府と極めて協調的、一体化した形でしか動かないNHKの状況がこういった特集にも現れていると思うのです。

3月12日のテレ朝の午後6時10分ごろのニュースでは「えっ!?がれき処理「検討」だけで復興予算約86億円 返還要請は検討なし 堺市」(http://news.livedoor.com/article/detail/7489313/)をやっていましたけど、金額的にはその前日にフジでやっていた山田町の詐欺師すら上回ってしまうという悪辣さです。

大谷コメンテーターは被災地に寄付をするという選択肢もあったのではないか、と人事のように振り返っていますが、広域処理の広告費などは電通及びテレビ・新聞にもたくさん流れています。

主旨としては同じで、それにつられて経済効率性・堤防のアイディア・重金属を含めた危険性・露骨な利益誘導や癒着関係・東電の責任回避その他すべてを無視した偏向報道をひたすら繰り返した罪は報道機関として極めて重いと思います。さらにそういった事を検証せず、なかったかのように振り返ろうともしないのです。

返金や被災地への寄付を考えても良いのではないでしょうか。

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