続いて行って参りました。
三代豊国の作品が並んでいて駄洒落シリーズの「逢いた相」ですとか、愛嬌があります。
「湯治好」というものもありましたけど、湯治と申し出れば庶民の遠出が許された、とありましたけど、それに限らず江戸時代は非常に自由に移動していたように思います。
「病いの世相史―江戸の医療事情」(田中 圭一 (著))に当時は佐渡の人が普通に有馬温泉まで通っていた、と書いてありましたけど、江戸の温泉文化の発達は物凄かったみたいですね。
症状を頼りに病を治していこう、という東洋医学の体系の中で生きていたんだなということが良く分かりました。
やはり明治のものは動的な魅力が薄くてあんまり興味が沸きませんね。尾形月耕、水野年方、という風になるとかなり鏑木清方の画風に接近していて、浮世絵から清方にいたる経路が良く分かりました。
コメント