太田記念美術館 「江戸の美男子-若衆・二枚目・伊達男」後期 その7

#その他芸術、アート

「戦争、知ったかぶりやめないか 社会学者・古市憲寿さん」(http://www.asahi.com/culture/articles/TKY201308060308.html)には「日本には原爆ドームをのぞくと、そうした「生々しさ」を残した場所がないんです。」とあって、報ステでは具体的に長崎の原爆ドームを壊したことを言っていましたが、長崎の被爆した教会はアメリカの積極的な関与のもと壊されたものでした。日本にそのようなものが残っていない理由として、アメリカの関与は必ず指摘しなければいけないものです。(それを言わないのは視野に入っていないというより「いろんな政治的な立場への配慮の結果」なのではないでしょうか)

「機密文書焼却 宮内省も指示」と8月23日の朝日新聞の夕刊の一面に出ていましたけど、責任逃れのためにわざと破却して残さなかった、ということも指摘するべきです。

また最近の戦争に対する議論をここで「知ったかぶり」と表現しているわけですが、では、実際にいろいろなものを見て回った古市さんのメッセージはどのようなものなのか、と聞いてみると、報ステとこの記事と読んで、特に強く訴えているものがないように感じます。

最近の議論を知ったかぶりとしていますが、全員が日常生活の中で、専門家の古市さんのようにいろいろな博物館を回れるわけではありません。ある程度の知識で議論をせざるを得ないのは仕方がないことで、そういったものの土台となる部分を古市さんのような人は抽出して社会に提供しなければならないと思うのですが、知ったかぶり、というばかりでそのようなものが薄いように思います。

私は知らないというより、やはり、軍部や政治家個人の責任について、見て見ぬふりをしてスルーしてきたことが一番いけないと思います。

歴史の事実をよく学べば自然に軍部の悪辣さを知ることになるでしょう。このようなところをしっかりと議論することが基礎として大切だと思っています。

8月15日が過ぎて、ぱたっと戦争の番組はなくなりましたけど、全体を観て思ったのは、そもそも戦後に自民党を支え続けてきた遺族会に、戦争の悲劇を教訓として生かすといったことを言ったり、現状を憂えたりする資格があるのかということです。

戦争の総括として、そのような疑問は大切なのではないでしょうか。

8月22日のNスタではTPPのジェネリック医薬品についてやっていましたけど、ネットなどでいくら騒がれても全く取り上げることのなかった農業以外の問題を、交渉が緒に付いたとたんに取り上げる、というのが、大手メディアの腐敗を象徴しています。官僚と癒着しているのです。

「ギリギリの交渉が行われています」という実況が噴飯ものです。

「小澤征爾さん本格復帰 サイトウ・キネンで2年ぶり指揮」(http://www.asahi.com/culture/update/0823/TKY201308230333.html)は放射線治療を選んでいれば、こういった体力低下に悩まされることもなかったんじゃないかと思うんですよね。

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