フィギュアスケートでは、織田信成さんの横には常に母親がくっついていましたけど、これがもったいないと思うんですよね。手放して、外に出してあげれば、もっと伸びる人だと思うのですが。たまに垣間見せる、精神力の弱さですとか、そういうのがとても関係していると思うんですよね。
ひざの柔らかさとか、本当に特徴的で、もったいないと思います。
羽生選手は十字を切っているのでクリスチャンなのかと思えば、体の軸を確認しているのだとのこと。やっぱり軸ですよね~。
合掌していたのも、仏教徒・・・・ではなく軸を確認しているのだとのこと。合掌をすると、軸が整って対象に向けて集中できるんですよね。最近の人はめっきりやらなくなりましたけど。
昔の人は事あるごとに合掌していたもの。それをやらなくなったのも、最近軸がほとんどない人ばかりになったことの一因といえるでしょう。
このことに関わらず、身体性をファクターとしてみていくと、世界各地に合理的な民俗・風習が多く存在することに驚かされます。特に日本には膨大で極めて質の優れたそういう風習がたくさんあったのですが、迷信的だ、というので、今日までにほとんど捨ててしまったんですよね。
それが今日のような、国家的にも、倫理的にも、能力的にも、悲惨な状況を招いているといえます。
羽生選手に戻ると、とても安定したステップで、回転が猛烈に速く、すごい演技・点数でしたけど、軸を意識的に鍛えているからだといえます。新世代的なのではないでしょうか。
一方の町田選手は実力を発揮できなかった模様。不調であるとも言われていましたが、練習ではジャンプがずばずば決まっていました。それと比べると本番では、ジャンプの直前に力んで重心が落ちてしまっていたと思うんですよね。そうでなければ飛べていたしょう。
大舞台で力んでしまう癖があるのかもしれませんが、逆に言うとそれさえなければ、この面子の中でも十分戦える力があるといえます。
ロシアの女子はみんな器械体操のよう。音楽でもムラヴィンスキー/レニングラードフィルとか、スヴェトラーノフですとか、かちかちとした、似たような傾向があって、フィギュアでもそうだというのが面白いですよね。
浅田選手は回転不足を取られましたけど、綺麗な演技。何より悲壮感が無く、明るい感じなのがうれしい限り。
オリンピック前で早いんですけど、3年かけて基礎から積み上げてここまで仕上げてきた事実にすでに日本中が感動しているように思います。
バンクーバーの時は本番前に音楽を聴いていたのが敗因の一つだったと思うんですよね。荒川静香選手が、金メダルを取る直前に音楽を聴いて集中力を高めた成功事例に倣ったのでしょうけど、浅田選手はむしろ観客の方を向いて、その声援から力をもらうのが本来のスタイルだったと思うんですよね。
どこまでもドツボにはまってしまうというか、完全に負けパターンに入ってしまっているのだな、と音楽を聴いている姿を観て、当時思ったものです。
しかしフィギュアはどんどんレヴェルが上がっていますね。これからいったいどうなるのか・・・・。
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