モーニングバードのそもそも総研では特定秘密保護法を再び特集。野党を行脚しましたが、内容が大体わかる、というか知れているので、なんだかなぁ、といった感じ。
最初から100パーセント反対に回っていたら違ったのではないか、という玉川さんの主張。
「秘密保護法案、ピレイ国連弁務官が懸念「急ぐべきでない」」(http://www.huffingtonpost.jp/2013/12/02/navanethem-pillay_n_4375129.html?utm_hp_ref=japan)といったような、海外の目を報道したのも良かったと思います。こういうのと、非常に重要な「ツワネ原則」もやっているのを観たことが無いんですよね。この番組でも取り上げられませんでした。
ずっと放置されていたこの法律ですが、最近メディアは騒ぎ始めたように思います、が、重要な観点がいろいろ欠落しているな、というのがそういったのを観た印象。
やはりこの期に及んで安倍政権に支持率がいくらかあるとしたら、国民の責任は重すぎるといえます。現代ではナチスの支持率の高さが大きな問題として捉えられていますが、現代の日本も、同じような振り返られ方をするのかなとも思います。
しかし、この法案の成立は、戦後に、デモだったり不正を告発すると不利益になる社会を着々と築いてきたことの帰結、と捉えるのも重要でしょう。
「原発ホワイトアウト」にも描かれているような、デモ潰しを繰り返してきて、それをテレビは報道もせず、問題視してこなかったのです。
会社組織にいらっしゃる方で、いかにそういう運動をすると不利益を被るか、身に染みている方も多いと思います。
法律的に、デモをしにくいようにだんだん縛ってきました。そして、個人情報保護法ができ、ついにデモそのものまで取り締まるようになった、という歴史的な経緯があります。
そういったものを、テレビは振り返るべきなのではないでしょうか。
びっくりサーチではユネスコの無形文化遺産登録が決まった和食を特集。
玉川さんは、日本は雨がたくさん降るので森林が多い。なので草原が無く、肉は食べない。和食は日本そのものだ、とコメント。
牧畜ができませんからね。仏教の影響がどうの、という説かれ方も多いですが、風土由来というのは正しいと思います。昔の風習を観ていくと、仏教的な理由付けだったりするのは後付けであることが非常に多いんですよね。
ただ、意外といろいろな種類の肉が食われてはいたというので、そういったレシピの復元なども盛んにやってもらいたいですよね。
しかし本当に、CMで家のベルに近似した音を鳴らすのはマナー違反だと思います。テレビ局側も、是正を求めるべきではないか。
小松アナウンサーは「風評被害」という言葉を使っていましたけど、それは使ってはいけない言葉です。東電の広告料や旅行が効いていしまっているのではないでしょうか。
大竹まことさんのラジオでは岡崎哲二教授の「(読み解き経済)国力データ秘密のまま戦争へ 岡崎哲二」(http://www.asahi.com/articles/TKY201312040492.html)をやっていましたけど、こういう法案が通ろうとしているのは、軍部、戦争の忘却とどうみてもセットだといえます。
この法案は官僚の権限を拡大するものである、という部分も論点として多くみかけます。官僚を優秀とみなすような、社会の常識が強まっていくことと呼応して出てきた法案であるというのが私の見立てです。
前に新聞を読んでいた時に書いてあった言葉で、かなりうろ覚えなんですが、専門家が言うには、フランスの絶対王政が倒れたのは、治める力がなくなったからではなく、治める力がないことがばれたからだ、とのこと。
日本の官僚主義と中央集権にも、全く同じことがいえると私は考えています。
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