午後7時15分ごろのNHKでは、尖閣の問題から靖国の問題に入り、日本包囲網を築こうとする王外相の各国との会談を放送。中韓の反発だけを伝えてから、中国は日本国内の靖国参拝に反対の声を利用して日本に圧力をかけようとしている、と解説。
私が解説するまでもありませんが、国際社会に日本に圧力をかけさせているのは、靖国に参拝している連中です。
続いて、不戦を誓うものだったと、という安倍の言い分をそのまま放送。国際社会については、アメリカの「失望」にだけ一瞬触れただけ。これでは国民は適正に判断できる材料を得られません。
メディアの報道がおかしい時に、市場原理の上で解りやすい表現を取るからだ、という「ポピュリズム」由来の説が良くありますが、NHKのこのようなニュースには当てはまらないものだといえるでしょう。つまり全体を論じるときに整合性を欠いている。
メディアは、市場的な意味で視聴者を意識しておかしな報道をしているのではなく、記者クラブや電通や会食など何重ものコントロールの末にこのような報道をしている、ということを強く意識せねばなりません。
過度な市場原理主義に陥っているのではなく、テレビをはじめとしたメディアが健全な市場のもとに無いことが問題なのです。
もちろん拝金主義的に視聴者受けを狙った部分はあるのですが、本質ではない。
お金を節約する東電と、総括原価方式の関係と言えましょう。東電がお金を節約するのも、総括原価方式的な枠組みを守りたいからなのです。テレビの報道の歪みが、その格安の電波料などの下で保護された立場を守ろうとするが故に起こるのと、近似しているのです。
「世界遺産 ドリーム対決!外国人を夢中にしたニッポン」は後半の富士山対屋久島を視聴。
屋久島では戦後に林業が盛んでどんどん切り出されていったことをやっていましたが、それが止んだのは、海外の木材に負けたからとのこと。それって、結構最近のことではないですかね?
こういうのは結局、水俣や原発と同じだと思うんですよね。水俣の人はたまたま工業だったので、犠牲になって高度経済成長を支えた、というようなプライドや主張を持たれている方もいるようですが、私利私欲であって、全体の経済や国民・自然・国土にマイナスのことでした。
どれも、私利私欲を追及して、人や自然や国土を壊していくことに他ならないのだと思います。
自然については縄文杉のみならず、独特の自然を紹介。岩山なのでコケが保水しており、日本の苔の1600種類中の600種類が屋久島のものであるとのこと。
対して、パックンは、世界的に有名で誰でも知っている、僕の地元でもみんな知っている、と富士山をべた褒め。しかし、この前に里帰り番組で、地元のコロラドに帰ってロッキー山脈を見渡して、ここの山はみんな富士山より高いんだ、と言っていたのを私は観たんですけどね?
おやすみなさい。
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