「プロフェッショナル 仕事の流儀 未来を拓(ひら)く、希望のサイボーグ ロボット研究・山海嘉之 」は、かねてより高名は存じ上げていましたが、やっぱり面白かったですね。
プロフェッショナルは、スタジオではやらなくなってしまったんですね。やっぱりあったほうがメリハリがつく気も。だれか面白い人を探して来れたら良いですねぇ。
面白かったのは、患者さんが足を延ばそうとしても、同時に屈める脳波も出してしまい、上手くいかないところ。きっとこういう脳からの指令の混濁は健常者にもあって、こういったところが混線していると、いわゆる力んだ動きになるのでしょう。
合気系武術では一時期、吉丸慶雪という人の「伸筋理論」が興味深いとか、非科学的だ、とか言われていましたけど、混じりっ気が無い脳波が出たときの動きを、内的実感として表した言葉だったのかもしれませんね。
研究について、苦労はしたが苦痛ではなかった、とのこと。やはり「日々是好日」の心といえるでしょう。
やることがわからなかったときは、研究者としての活動を停止するくらいだったとのこと。お釈迦さまにもそういうエピソードがありますが、行き詰まった時は一度全部投げ出すのも仏教の心と言えます。
意識が確認できない患者の方が、ゆずの音楽で反応したところは感動的。やはり、音楽、聴覚には人の深いところに訴えかける力があります。
欧州では医療として認められているが、日本ではまだで保険がきかないとのこと。ものすごく注目されているので流石に保険適用されたんじゃないかと思っていたのですがまだなんですねぇ。
遅れているといえますが、同時に欧米からは軍事転用の技術供与の誘いがたくさん来ていたというので、そのことには気を付けねばなりません。民生用として普及をさせておいて、そういった技術を狙っている可能性も大いにあり得るでしょう。
スプリガンのような漫画もありますし、やっぱり一番に思い浮かぶのは軍事転用ですよね。これを断ったことは、日本という国の品として、非常に称賛されるべき、大切にされるべきことだと思います。
欧米の死の商人としての側面には常に気を付けねばなりません。
これは技術革新どころかブレイクスルーだ、という患者さんのコメントで締めくくられていましたが、ものすごい可能性を秘めた分野だと思います。
患者さんの手紙に涙する、心の温かい人だと思います。
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