「安心できる未来図、伝えて 10月会合 13年度第3回朝日新聞紙面審議会」(http://www.asahi.com/articles/TKY201311010664.html)は紙面批評ですが、斎藤美奈子委員が、消費税が「福祉目的から逸脱している」と指摘。もっというと、それをそのまま伝えたメディアの姿勢に問題がありますが、そこそこの指摘。
また、「新聞・テレビの報道機関は横断出的なキャンペーンを張らないといけない。」とのことで、時期的に遅かったのが一番の問題だと思いますが、それはそれとして、問題を指摘してはいます。
あとは全滅、といった感じの内容で、中島岳志委員は「増税はやむを得ない(中略)これは妥当だと思う。」とありますが、国土強靭化などには触れず。ああ、「保守」の方でしたよね。
こういうのをいわないで「民主制を問い直す必要があるのではないか。」と、いかにも大したことを言っているかのように、大上段に振りかぶっているのを読むと虫唾が走ります。
湯浅誠委員も同じく、全体的に意味のない発言ばかりと言えます。率直に言うと、この人は、初めに観たときから、良くないなと感じたんですよね。たとえば国家戦略局に入った時は、このような立場の人だったら、製造業への派遣の全廃や同一労働・同一賃金の徹底を主張して、命がけで戦うべきだったのではないか。そのような主張をしたというような跡すら確認できないような状況です。
他にも労働者の立場ということで言えば、今でも多重下請けが放置されたままで、その事態の重大さに比べて、報道の回数・内容はあまりにも軽いものです。そのようなものに触れるべきなのではないか。
ホームレスの方の知的障害、十分に支払われない原発事故の賠償etc他にも課題が山積している中で、貧困をテーマとして活動する人としては、あまりにも「おとなしい」内容ではないか。
「(わたしの紙面批評)猪瀬氏と徳洲会問題 朝日新聞紙面審議会委員・湯浅誠さん」(http://www.asahi.com/articles/DA3S10924039.html)では、「型」などという観念的な部分を問題にするだけで、文章中には百条委員会といった単語も無く、都議の追及を「弱いものをいたぶる光景」とした文章を引くばかり。
それにしても、この問題を曖昧模糊と取り上げるだけなのか。この人が優先して訴えるべきことは本来外にあるはずです。
同じころのラジオで同氏は黒子のバスケの事件について語っていましたが、一度駄目になったら這い上がれない社会がおかしいと主張。
それについて意見を募りましたが、それでは甘いという反対の意見が7割という結果に。
本当に「低いターンテーブル」で永遠と低回して、言い争っているなという感じ。
そのような決を取っている暇があったら、労働者派遣法の改正をして、短銃労働の派遣の禁止を訴え、同一労働同一賃金を訴えればよいのです。
わたしはこの人は、はっきり言って自作自演だと思っています。
「(池上彰の新聞ななめ読み)新聞週間特集 新聞にしかできないこと」(http://www.asahi.com/articles/TKY201310240536.html)はまた、こういった中で提灯持ち記事。本当に「知識人」とメディアの癒着は深刻だと思います。
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