プロメテウスの罠 不安を消せ!

#その他文化活動

プロメテウスの罠の「不安を消せ!」の回は、原発事故直後に安全だと福島で説きまわる山下俊一教授の動きなどを。

吉田所長が東京まで駄目になることを覚悟していたときに噴飯ものですが、特集中に明らかになった吉田調書でさらに、犯罪的といえる動きであったことが補強されます。

今回の吉田調書で、当初の避難区域指定は正しくなく、アメリカの指定が正しいことがさらに裏付けられました。

「国際機関の見解は、危険と安全の間で揺れた」という記述でIAEAの組織の性質を書かないで国際機関とするのは原子力ムラ寄りで公平性を欠きます。

山下俊一教授の再三の福島での講演活動は私はネット上のフリージャーナリストの人の記事で知りました。おそらくテレビはおろか大手新聞社は(その問題性を)伝えていないのではないか。そこら辺の検証も欲しかったです。

山下俊一教授の意見もぶれすぎていて、最近ではかつての発言は誤解だと弁解しているように記事中では読めます。このような人間に責任を取らせない社会であってはなりません。

専門家を盲信しないことは今回の震災で得られた教訓でしたが、そのような情報の取捨選択を出来るような教育が試みられたという話も聞きませんし、テレビなどは相変わらず原子力ムラ系の学者を重用しています。

読んでいてとても気持ち悪くなる回でした。そこら辺も戦前の日本とそっくりです。

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