「「戦車より学校」 マララさんら平和賞受賞演説」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014121102000147.html)は直前に、コーランを理解していない云々、の言葉を入れたそうですけど、賢明です。
「近代的な価値観を押し付けるものだと反発もあるようです」とニュースキャスターでは安住さんが言っていましたけど、この二元対立こそ、マララさんが戒めているものと言えるでしょう。
近代以前のコーランの教えに背いているという認識が重要なのです。
なにか、欧米メディア以上に悪い意味で欧米的に報じているのでしょうね。
後はフィフィさんがおっしゃる、欧米がぐちゃぐちゃにして尻ぬぐいしていない、というのと、経済・国の現状に対する先進国の責任ですけど、ここら辺はどのような経路でどの程度、というのはなかなか難しい部分もありますので、バランスのとれた専門的なリポートを読んでみたいところ。
「武装勢力が学校襲撃、児童ら100人以上死亡」(http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=40698)について16日の報ステでは古舘さんは、マララさんは欧米側のスターになっているとして、一方でアメリカの無人機による誤爆は伝えられていない、と指摘。
バランスは取ったといえますが、上のような文脈とは違って、急所からはボケているような印象。
報ステのVTRでは中東の専門家の宮田律さんの証言をもとに、襲っている側はろくに教育を受けられなかった人たちらしく、そういう人が富裕層の通う学校を襲っている状態であるとのことを。
貧困層の富裕層に対するテロなんですね。
こういったことを踏まえると「我々は屈しません」というマララさんの声明も、どうなのかな、と思いますよね。
キリスト教世界も女性の教育を始めたのは最近のことであることが常に念頭になければなりません。
17日のとべさるはフィフィさんで、この問題について。
イスラム過激派というと狙われている方もイスラムなので矛盾がある、というお話から。
報ステの報道を見たのかもしれませんが、貧富の差からくる犯行だ、という見方だけではおかしいという話を。
パキスタンはそもそもタリバンを支援していて、地域を制圧するためにわざとタリバンを育てていた、とのこと。
パキスタンがアメリカとの関係が切れて、中国の支援を受け始めた。
パイプラインはイランはできているのだがパキスタンは未通。
あそこに少数民族がいるとそういったものを敷設したり関連施設を建てるために邪魔なので追い出そうとしている、とのこと。
そういうところから来る反攻ということなのでしょう。
地域が要衝にあることが関係しているみたいですね。
アルカイダを育てたのがだれか、というとアメリカ。アメリカが混乱させているともいえる。他にもインドなどの影がちらちら見え隠れしていて複雑とのこと。
子供がターゲットになることはあってはならない、という〆。
同日17日の報ステでは古舘さんがパキスタンによる掃討の内容はどんなものだったのかということを問題にしていましたが、フィフィさんが気にしていたことと同じ内容といえるでしょう。
17日の荒川強啓さんのラジオでは集団的自衛権についてで、アメリカにこういう人たちとの戦いに駆り出される、という話。
「ボコ・ハラムが村襲撃、数十人を誘拐か ナイジェリア」(http://www.asahi.com/articles/ASGDL6KGQGDLUHBI049.html)では、18日のニュース9で大越キャスターは番組終りに「またイスラム過激派勢力か」とためらいなく呼称。
ここまで読んでいただいた方になら恥ずかしいくらいに薄っぺらいということがわかるでしょう。
ニュースの本質の遥か表層に意識があることが浮き彫りになります。
偏向報道っていう言葉がありますけど、やっぱりニュースの本質をつかむ力が弱いと偏って大きく歪むんですよね。ニュース9はわかりやすい典型でしょう。ニュースの本質はどこか、とまったく見えないのでさまよっている姿があります。
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