「フィギュア:羽生3連覇 2位に17歳宇野 全日本選手権」(http://mainichi.jp/sports/news/20141228k0000m050087000c.html)では羽生選手はサルコウを失敗されていましたけど、どうすればよいのか。
やっぱり蹴って反力を得られない、というのがこのジャンプの特徴のようです。
縦に地面を蹴るのではなく、横系の回転という点で、空手の蹴りに要領が似ているのかな、と思います。
テコンドーは技術はそのまま空手なんですけど、なんとなくちょっと違うんじゃないかというイメージもある。それはテコンドーでは蹴り技が多用されているからでしょう。
ディスカバリーチャンネルの海外の空手番組を観たんですけど、日本人は突きが得意で蹴り技が苦手で、韓国人は蹴りが得意で突きが苦手、両方得意だったのはアメリカのなんちゃらだけだった、ということを言っていたんですよね。
アメリカ人が両方得意かはともかくとして、日韓の空手にそのような違いはある。これは重心の位置が関係しているのだと思います。
蹴りは股関節から出すというイメージではあまりよくできないらしく、実際上手い蹴りを出す人はもっと上の方から身体が割れています。最近の空手では肩から下まで二本の足が生えているようにイメージしろ、と教えているみたいです。
そうなると蹴りの要になる部分は胸椎の裏あたり、上の方に来る。
腰を中心に考える日本人は、突きには良かったのでしょうけど、この点蹴りがちょっと苦手だったんだと思うんです。
羽生選手もサルコウを飛ぶ時に、動きの中心が腰に置かれて過ぎている気がします。もっと中心を上の方に置いて、肩から生えた二本の足がよじれながらふっ飛んでいくような飛び方をするとうまくいくのではないかと考えます。
四回転サルコウは安藤選手が成功したことで有名なジャンプですけど、安藤さんは肚が強くなくて気合型で重心が高いんですよね。だから成功したというのはあるのだと思います。
逆に安藤さんにはもっと余裕とこらえ性を持ってもらいたいですが。。。。。
羽生選手の腹痛も大事にしてほしいです。普通の人が休むシーズンに、しかも事故を乗り越えての出場ですから、ダメージは尋常ではないでしょう。しっかり休んでほしいところ。
一方で町田選手の結果は残念でしたね。
町田選手が強くなったのはジャンプが決まるようになってきてからですが、ゼロ回転ジャンプがとても良かったと思うんですよね。
あれで身体の裏側の筋肉をうまく連携させて使えるようになってきた感じ。特に腰の強さが要になっていると思います。
ただ、少し物語に入り過ぎて力んでしまう所があるので、背面の意識は残しつつ、力を抜いて、客観的な意識を持つことが必要ではないでしょうか。
あとはやっぱり、軸がもうちょっと強くないと、羽生選手レヴェルとはなかなか戦えない感じ。
と、書いていたら、引退を表明されましたが、壁を感じていたんですかね?でも、正しい方向に努力すればいくらでも伸びると思うので、現役を続けた方が良いと僕は思います。
人材を失った男子スケート界にとっても痛いでしょう。
羽生選手は周囲に対する責任感から今シーズンやっているところがあると思うんですけど、町田選手はちょっと周りと切れているのでこういう決断をしてしまったのかなとも思います。
「町田樹「僕の思い、読み上げます」 引退巡る一問一答」(http://www.asahi.com/articles/ASGDX7SQPGDXUTQP02L.html)も読み上げただけで質問に答えなかったそうですけど、一方的でコミュニケーション能力が足りない感じ。羽生選手とは違って、人の気は集めるのが得意なんだけど、コミュニケーションは取れないタイプでしょう。そういう所もフィギュアで磨いて行ってほしかった。
学問は引退してからでもできますし、もしくは二足の草鞋でなんとかならないかとも思うんですけど、惜しいですねぇ。
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