「後藤健二さんの解放交渉を検証」(http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=41442)は交渉過程を綿密に検証した特集。
悪かったのは何かというと、まずは反isilの国に資金を提供するという安倍政府の何も考えない会見です。これを非難する声は本来起こるべきそれに対して百分の一以下だと思います。
あとは官僚の身代金を払わない硬直した決断ですが、フランスなどは秘密裏に払っているわけで、その選択の違いを導いた要素があるはずです。
それは人の命の重みに対する感覚、あのような活動をしてきた人をみた時に普通なら自然に起こる、惻隠の心の違いでしょう。
何故日本の官僚にそれが起きないかと言えば、まずは身体性が非常に脆弱であること。
さらには、西洋の人権意識はキリスト教文化によって裏付けられているわけですが、日本にそれに代わる思想・文化が無いことが問題です。
東洋の理念の不在があります。
G8で身代金を払わないということで同意している、といいますが、実際には明らかに払っているわけで、詭弁です。
交渉相手がisilだとは分からなかった、というのも交渉相手をぼかす相手のやり方に乗った詭弁に近い責任逃れです。
フランスは母親を通さず政府が一括して交渉するのに対して、日本は放置するだけ。
助け出したフランス政府に対して、日本政府や日本という所属は後藤さんの足を引っ張っただけです。
結局軍部と似たような教育を受けた人たちが同じような決断をしたということが言えると考えます。
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