ではフジの番組について。火事の例えのロジックの間違えを詐欺に引っかからないためにもと丁寧に説明。
おかしなところが、無数にあってげんなりします。
その一つで、「火付けの可能性があるわけ」とのことですけど、火事がなぜ起きているのかという問いが無いのは一番気になる歪曲ですね。
「誰かがミスで起こした火事のように説明する」。実際は「戦争は放火だ」とのこと。
また、「武器弾薬補給がいかに危険か」とのことで、これはこの前の報ステのドイツの特集に詳しいです。
火事は安全地帯からのバックアップがありえますけど、戦争ではありえない、のがこれまた大きな違いです。
あと命を持った人が銃器で攻撃してくるのは全然違います。
「首相自ら振り込め詐欺のような説明をしちゃうのは拙いですよ」とのこと。
優しく説明するかのように本質をそらす説明をしている、とのこと。
今回の首相のは度を越して酷いですけど、実は巷間の優しい解説本にもそういうことは多いんですよね。どの分野でも。
続いては中国の脅威について。
「中国とアメリカが戦争するなんてありえない。助けてくれないですよ。」とのことですけど、それはそれで拙いような・・・・・。尖閣は日米安保条約の範囲に含まれるといった発言も信用していないということでしょうか。アメリカの核の傘の下にいるという現実はどのように解釈しているのでしょうか?
東アジア海域は日米の共同歩調によってしか守れないという現実はまずやっぱり踏まえるべきだと思います。
別にこのようなところでおべっかを使わなくても日米の共同歩調に影響はない、ということを主張するべきなのではないでしょうか。
後は対中外交の根本からの改善という話になりますが。
安保法制を支持している人たちにどれだけ論理の不合理性を説いても心が動かないのは事実でしょう。バカにすればバカにするだけ依怙地になって効果が上がらないというのはひとつ現実です。
説得するなら同じ分だけ中国について語るべきだと考えます。
もちろんアメリカが集団的自衛権を飲ませるために中国の脅威を強調しているのですが、それでもやはり正面から向き合わなければならないのです。
金子さんも含めてと言えると思いますが、安保法制反対派の人にややここを避ける傾向があるのは確かだと思います。賛成派以上にこの部分を語って行くことが重要でしょう。
次は人材の話しで、安倍の周囲に優秀な人はいない、安倍より優れた人を置かないから、とのことですけど、経済ブレーンとして有名な人とか官僚とかはやっぱり安倍よりずっと下ということでしょうか。
集団的自衛権は外務省主導だとも言われていますけど、安倍にどれだけイニシアチブがあるんですかね?
消費税は財務省ですし、原発再稼働は経産省。意外と安倍自身の意志というのを感じず、官僚主導の政権であると感じさせます。
アベノミクスもそういった政策を実現する間の目くらましともいえるでしょう。この悪い意味での政策のパッケージ性は官僚の連携によって画策されたものではないか。
「原発ホワイトアウト」での安倍像もそんな感じでしたよね。官僚から見てボンボンで扱いやすいといった記述。あんまり安倍のパーソナリティに政策を帰しすぎると誤ると考えています。
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