シベリウス/「クオレマ」―「鶴のいる情景」「カンツォネッタ」「悲しいワルツ」
は神秘的な良い曲ですね。
シベリウスらしい涼やかな感じが良く出ていて、結構よいです。
やっぱりベルグルンド以降、指揮界全体がシベリウスのやり方を悟った感じがあるのではないでしょうか。
それともやっぱり北欧の人が振っているというのが大きいのでしょうか。
「カンツォネッタ」は流麗で深沈とした音楽作り。
「悲しいワルツ」もシニカルで趣深い旋律がふわっと繊細に奏でられます。
ロマン派的な要素が排除されていて、流麗なフォルムに統一されているのが心地よいです。
これはいい演奏ですね!
「バルトーク/ヴァイオリン協奏曲 第2番」は12音音楽で面白くないですね。
ところどころ夜想曲風に綺麗なところはあるのですが、それにごまかされて納得してしまうのは錯覚です。
12音はささくれだっていて音楽的に駄目だと思う。
正直つまらなく、こういう作品を持ち上げているようではクラシックも衰退すると思いました。
アンコールのイザイの無伴奏の二番の第一楽章は軽快な感じか。
シベリウス/交響曲 第2番 ニ長調 作品43
は初期の作品で、南欧風という指揮者の評が当てはまるでしょう。
自然な表現で、これも全く曲本来の持ち味からして違和感が無いのが良いところです。
特に第4楽章の雄弁な表現は見事。
シベリウスにはかなり感動しました。サラステは良いシベリウス指揮者として成熟してきたのではないでしょうか。
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