(ちょっと褒めていなかったり冗長な部分は反転しています。)
晩年のベートーヴェンはかなり錯乱気味。最後はすったもんだの挙句、マリアさんに抱き留められその心臓の鼓動を聴くことに。
誰もが打っている心臓の鼓動のリズムに、音楽の根源性や普遍性、平等(やその先に見える革命の時代)、人の心などが託されます。
ここが一番の山場の一つ。ベートーヴェンが苦悩から歓喜に転換し「第九」が流れ始めます。
やっぱり、心臓のリズム、ということを踏まえてベートーヴェンの楽曲を聴くと実に理解が深まることは事実だと思います。
ベートーヴェンの音楽語法の中核にあることです。
音楽は、ベートーヴェンの曲がたくさん使われており、楽しいのですが、備え付けの機器から出てくる音が荒く、もう少し何とかならないのかなという感じ。
生オケにでもしないとうまくいかないのかなぁ~。せいぜいオーディオの専門家に指南を仰ぐべきだったのではないでしょうか。
ピアノも必要十分ながら、芸術性から言えばいまいち微妙だったか。
ベートーヴェンの曲だけでも良いところに劇が付いているところがベートーヴェン系の劇作の良いところですが、これだけふんだんに使われましたけど、他にも使ってほしい名曲がたくさん。
交響曲第4、第7、ワルトシュタイン、のそれぞれ第一楽章とか、いけいけ系のものもたくさん使ってほしかったですね!
最後は満員の中でスタンディングオベーションですごい熱気!こんなことがあるんですね。
稲垣くんの女性ファンが多い感じでしたので、そのパワーでしょうか。
そして何よりも第九の音楽の力でしょう。
大島さんはカーテンコールでも、茶目っ気があって、ものすごくかわいらしかったです!
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