~ワイマール憲法の教訓~ 古舘キャスターがドイツ取材 その1

#その他文化活動

はワイマール憲法がなし崩しにされるドイツと今の改憲が進められる日本と比較した取材。

どこもかしこも類似点ばかり。安倍政権が掲げる「ナチスの手口に学べ」が具体的にどのようなものなのかわかります。

書き出してみると

経済対策=アベノミクス(による株高演出)
民族の団結=オールジャパン・絆
強いドイツを取り戻す=日本を取り戻す
敵はユダヤ人=戦争を仕掛けられる危機を強調

という感じで、今とだぶらされていたといえるでしょう。

独裁=決断できる政治
戦争の準備=平和と安全の確保
この道以外にない。

はヒトラーの当時そのまま。

ただこういった類似点の指摘は池上彰氏の歴史特集でかなりみてきたものでもあって、影響を受けてやりかたを引っ張ってきたのかなとも思います。歴史を扱うだけならここまでやっても政権からプレッシャーが来ないという先例でもありますしね。

「ナチスの手口に学べ」はメディアコントロールが肝なんですけど、「言論統制」という単語以上に、それも触れませんでしたしね。

「緊急事態条項」に注目したのは重要な主張点ですが、そういう意味では、もう地ならしされて安全と判明している所で演出を劇的に構成しただけともいえる。「ナチスの手口に学べ」と閣僚が宣言しているのに、それを振り返りもしないのはむしろ本質的にものすごく腰が引けている報道だなと思いました。(「ナチスの手口に学べ」発言が報道によって追及もされず、国民に常識として周知されていないのは本当にまずいことです。)

「日本でヒトラーのような人が出て来るとは到底想定できない」という古舘さんが連呼していた言葉も、閣僚の発言を聞いていないのかという話になってしまいます。この発言を無視しているのは本当におかしい。

こういう、表面的に良さそうで、本質はどうなんだろう、というのが古舘さんの企画には多いですよね。

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