どちらかというとそういうポピュラー調の作りなので古典の達人である庄司さんが腕を振るう余地はあるのかな、という感じでしたが、夏の第2楽章の凍えるような厳しい歌い方などは庄司さんならでは。
最近テレビで葉加瀬太郎さんのヴァイオリンを耳にすることが多いですけど、氏の熱くふくらむような歌い方とは対極。葉加瀬さんは上手いですけどね。
冬の旋律の苛烈さも、さすがに超一流の音です。ぶっ飛ぶような生動感があります。
他の演奏もちょこちょこ聴いて比較すると特徴がわかりますけど、春の第一楽章の熱気を孕んだ高揚感なども庄司さんだから出せるものなんだなと驚きました。
推進力が素晴らしく、楽団と全曲を率いて説得力のあるものに仕上げるのに庄司さんの存在は無くてはならなかったと思います。
指揮もちょこっとして、弾き振りでしたけど、今後は弾き振りとかもやっていってもらいたいですね!
楽しい集まりの日を楽しくコーディネートしきっていたと思います!
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