清水健朗氏は今の日本の東京一極集中についても、かつてはドーナツ化現象もあり、誰に強制されたわけでもなく自然にそうなっているのだから悪いことだとは思わない、とのことですけど、地域の活力を吸い取る形で東京が栄えており、それは少子化対策も含めた地方の産業育成などの無策によるものです。
そういう意味では決して「自然」とはいえない。
「縮小ニッポンの衝撃」で放送されたような、地方自治体の消滅が「自然」だから良いというのでしょうか。これでは日本全体が衰退するだけです。
ただ、首都機能移転のような形での地方活性化はマイナス面も大きいのではないかと思います。コンパクトにすべてがまとまっていることで東京にいろいろな職業があり、分割したときにどのような形になるのか予断が出来ない。
美術館や演奏会によく行く人間からいっても、大規模な都市であるからこそ良い世界巡回展が回ってきたりもするので、単純にそのようなメリットを分割するだけのような地方活性化策には疑問を持っています。
既得権を排除し、あくまで土地柄を生かした産業育成が望まれるでしょう。
それにしても最近の一極集中を思うとドーナツ化現象って何だったんだろうと思いますね。
バブル崩壊による地価の下落が一般的な都心回帰の理由として挙げられているのと、直感的には都心で高層階を建てる技術が進歩したからではないかと感じます。
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