NHKドキュメンタリー – エマニュエル・トッド 混迷の世界を読み解く その5

中国に対してはかなり悲観的な見方一色のよう。
少子高齢化に触れないでここまでシナリオが悲観的なのですから余程悲観的でしょう。

中国が崩壊するというが、考えられるシナリオはどのようなものなのだろうか?

現代日本がまさに直面していますが、日本が間違えるときは、中国に対する「怯え」というのがあると思うのですよ。

中国に対しては常に冷静に保って、あくまで対岸の人たちであるといったような態度が好ましいのでしょう。

「暴支膺懲」。戦前に日本が中国を必要以上に貶し無謀にも攻め込んでいった心理的背景の一つとして、中国の潜在力に対する怯えというのがあったのではないかと私は考えています。

いわゆる安倍的なネット右翼っぽい人の意見などを聴いていると、その根底から聞こえてくる感情は恐怖。「今なら勝てる」「やられる前にやらなきゃ」という考えの人が多いこと。

戦前の侵略も実は中国の巨大さに対する潜在的な恐怖感覚が侵略戦争につながったんじゃないかと思うんですよね。今なら勝てると。それを示す資料は読んだことがありませんが。

これも戦後に生かすべきだと思う。相手は永遠に存在する大国なのだから、海を隔てて負けなければ良いという考えで常に接するべきです。

それが江戸時代までの日本の大陸との基本的な向き合い方だったと思います。

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