「タテ社会」揺るがぬ50年 中根千枝さん、読み継がれる日本論

#その他文化活動

http://www.asahi.com/articles/DA3S12940670.html)の過労死事件は電通がお金を溜めこむために仕事に対して適正な数の従業員を雇うことを怠ったことが原因です。

この横のつながりの稀薄は指摘されていましたが、それはかつては労働組合が担っていたものという指摘でした。これを根拠にするのであれば、かつての労働組合が強かった日本は「タテ社会」とはいえないのでは?

原子力ムラは縦の関係もありますが、横並びでもあります。横並びの結託で利益を貪っているというのが本当ではないか。

現代日本社会には問題があるし、権威に弱い人が増えた結果、「タテ」にみえる瞬間はあります。

しかし、この理論はどれだけ歴史的射程を持ちうるのか。
たとえば、こういった理論の基礎に必ずなっている、かつての海外に比べて過度に強権的な封建制という江戸時代への認識は崩れ去っています。
修正が必要でないわけがありません。

海外に比べて過剰にタテ社会であるというこの論理は、事実というよりやはりオリエンタリズムの幻想に乗っているがゆえに、日本でも海外でも根強く売れ続けているのではないかと思うのです。

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