6月11日 サンデーモーニング 風をよむ その2

#その他文化活動

もう一つの問題として野党の不在が挙げられました。

野党がいないのは供託金が高く、立候補のハードルが高いからですが、その問題を大手メディアは取り上げません。

スタジオではみんなが消極的に支持しているというVTRの文脈でコメントをする中、大崎麻子氏は安倍政権の政策が支持されているとして「優れた」政策を列挙。

女性活躍をしているので支持率が高い。
技術革新を見据えている。
就職率が高い。

とのこと。

政策で支持されていると大崎氏は主張。保育所ひとつとっても拡充できないのに、よくこれだけ恣意的に「良いところ」を捏造してきたなという感じ。
安倍政権の思想は日本会議の差別主義です。それを標語で覆い隠して内実ではそのように動いています。

またイノヴェーションを閉ざしているのは再エネを普及させないように努める一方原発を再稼働し重厚長大産業を保護する安倍政権です。全く逆を向いています。

大崎氏のコメントは、トランプ政権がイノベーションに熱心だ、といっているレヴェルの内容です。

そして、就職率は非正規の高さであり、それですら未来からの借金によって支えられています。
本来なら生産人口減の局面でこれは惨状なのです。

いうべきことをテレビもコメンテーターも言わず、これも恣意的な切り取りで現実をごまかして政権に擦り寄っています。
大崎氏には大宅映子二世の称号を贈りたいです。

ほんとうに、若ければ政権にゴマを摺るのが間違えないという意識が強いです。
実際にこのように嘘を付けばつくほどテレビに出られるようになり、顔が売れ「ステイタス」が上がり続けます。番組のいう「現実的」な選択なのです。極めて非倫理的ですが。
その社会をどんどん悪くする仕組みを回し続けているのはこの番組をはじめ大手メディアです。

スタジオではメディアの問題について誰も言わず、これは明らかに媚びへつらいであり阿りです。

岸井主筆は3つの問題を指摘。

小選挙区制。
内閣人事局。
メディア対策。

とのことですが、上の二つは政治主導を理想的に行うための道具であって、これを廃止するというのはまた日本は55年体制的なところに戻るのだろうか。

「人間」に注目しない限りどこまでも循環を繰り返します。

官邸は何をもって内閣人事局で介入しようとしているのか。一方で、なぜ公務員の再就職が潤沢に用意され、野放しにされているのか。メディアは本来その政官の癒着の仕組みを取材しなければならないのです。

メディアは国連の報告書が指摘しているように記者クラブなどが問題です。それを変えるのが実効的な提言なのですが、岸井氏はこれや私が書いてきた様な実効的な提言は一切しません。

それにメディアというのであれば読売新聞に触れなければなりませんが、それもしません。

どうでもいい「循環」的な指摘をして時間をなんとなく潰す。そのことだけで生き残ってきたあさましさよ!

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