(文化の扉)ジャポニスムの魅惑 「素朴で謎めいた国」ゴッホら刺激 その2

美術

文中のようにジャポニスムの終わりはとかく日本の軍事大国化と結び付けられがちですけど、明治時代に近世以来の文化を捨て創造力を失ったことが大きいだろう。

当時の欧州は日本からの創造的な新人を期待していた節がありますけど、そういう人は現れなかった。


仏教とは余計な煩悩を振り払い人を自由にして創造力を呼び覚ますものです。廃仏毀釈によってそれを捨てたので創造力が著しく減退したというのが私の説です。

そういう視点から振り返ると、浮世絵の影響とは日本の絵師の創造力の影響のことだといえます。

明治の時代に文化強国から文化弱小国に転落したことを率直に観るべきだと考えます。

戦前の芸術家は、江戸の芸術家と比べるとその国際的影響力は惨めなまでに低い。

つまり戦後の文化三流といわれる状態がすでに戦前に現出していたということなのです。

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