運よく当たったので行って参りました。
会場でプログラムをみるまで、ハンドベルの演奏会なのかなぁ、という感じで来ていたのでびっくり。
元コンサートマスターのキュッヒル氏を中心に集まったウィーンフィルの精鋭9名のアンサンブルとのこと。
リングというのはウィーンの旧市街の環状道路の事なのだそう。これで地縁を表している感じなんですね。
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートが終わるとこのアンサンブルで日本を巡るのが恒例になっているらしく今年で30回目とのこと。今年もすでに三日からずっと日本にいるのだそうです。
先日行われたサントリーホールの演奏会は満員だったらしい。
こちらでは「ベートーヴェン・メドレー (生誕250年記念)」をやったみたいですね。これは聴きたかったなぁ。
ヨーゼフ・シュトラウス作曲 ジョッキーポルカ ミヒャエル・ロート編曲
は開幕らしく元気で明るくワルツらしい短い曲だ。
ここで団員にインタヴュー。
インタヴューは曲毎に挟まれていて、凄くインタヴュー時間が長い演奏会でした。
これはお金を取ってはできないですね。しかし私は話が好きなのでむしろ歓迎です。
どれも興味深い話ばかりでしたがほとんどテレビでは放送されないのでしょうね。
そもそもはキュッヒル氏の弦楽四重奏団がもとになったとのこと。
それが拡張していったのだそうです。
ミヒャエル・ロートの編曲はコントラバスが必要。
さらにホルンとフルート。クラリネットを2管足して完成。
ファゴットやオーボエはいないとのこと。サブのクラリネットがそれらのパートを演奏します。その方がバランスが良いのだそうです。
クラリネットのダニエル・オッテンザマー氏はクラリネット業界で神と崇められているような人で、クラリネット奏者の吉田誠氏も恐懼している模様。家族そろってクラリネットクレイジーだと思われているとのオッテンザマー氏の言。
フルートはカール=ハインツ・シュッツ氏。あれこんなに若かったっけ?と思っていたら。2011年にシュルツ氏から首席フルート奏者を受け継いだシュッツだという自己紹介。名前が似ているから混同しますよね。そういう人も多いのでしょう。
村治さんは飛行機でキュッヒル氏の隣になったことがあるらしく、ウィーンの街でもばったり会ったことがあるらしい。
スペインが中心なのかと思えばウィーンフィルにも詳しいんですね。
村治さんの質問はスピリチュアルだったり突っ込んではいけなさそうなところに突っ込んでいたり、かなり果敢な感じだ。
ヨハン・シュトラウス2世 ジプシー男爵 ミヒャエル・ロート編曲
は陰影の深い曲想の中に朗らかなワルツがたまに出てくるような曲。
シュッツ氏の抑制のきいた香り高いフルートが抜群だ。
ヨハン・シュトラウス2世 酒、女、歌 ミヒャエル・ロート編曲
は朗らかで典雅な曲。ふんわりした曲想が昼行燈のようだ。
行きかけては戻るようなパッセージがあり、奏者の身体もそのように動くのがユーモラスなところ。
音楽に身体性を込める現場といえるでしょう。
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