(4で知るアート)震災とアート活動:住民 佐々木吉晴 展覧会にみる住民の心の復興

美術
http://www.asahi.com/articles/DA3S11050648.html

は若冲や北斎など上質な高揚感と心地よさを提供する、癒し効果の高い展覧会は被災地で成功したが、刺激の強い現代美術展は大きく落ち込んだ。被災地の本来の日常はまだまだ取り戻せていない。という記事ですが、近世以前の美術を低く見て、現代美術に進んでいかなくてはいけないという考えが感じられて、私には疑問です。

別に近世以前の人たちは癒しを求めて北斎や若冲を買い求めていたわけでは無く、芸術的感興や生命力、精神的な深みを求めて鑑賞していたと考えます。
近世以前の作品に対する「癒し」という評価は偏見のもとになっていると感じています。婉曲に卑しめているとさえ思うのです。

それに、こういう人の生命や精神の存亡の時に、そこに貢献出来ない現代の美術・芸術とは何なのかということを問わなければいけないと私は考えています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました