2018年1月6日 古舘トーキングヒストリー 本能寺の変

国内番組

再現アニメでは信長は桶狭間の合戦ですでに西洋甲冑を着ていますけど、そうなんですか?

ちょっと検索してみると信長の西洋甲冑は証拠が無いみたいですね。





「足は長いがしびれている!」という黒人家来が立ち上がる時の実況ですが、当時は胡坐なのでしびれようがないでしょう。
スタッフも当然心得ていて、立ち上がったところは映しても座っている下半身は映していない。(立ち上がり方から言って胡坐をしていたと思われる)
つまり正座でしびれたとは映像で語っていないので嘘にはならないよということでしょうが正座以外でしびれるのでしょうか?
おそらく正座の来歴に詳しくない台本を書いた人が面白くするために入れたんでしょうけど、現場が困ったと思われます。実況案に映像を合わせた感じか。



光秀を黒人嫌いに仕立てるのはどうなんでしょう。

言葉使いが荒すぎるような。




番組では解説されませんでしたけど、信長が周りに兵士を置いて置かなかったのは天皇に気を遣っていたからなんですよ。
そうであれば、結局は旧権威に遠慮したのが信長の命とりだったといえる。
意外と信長はそういうタイプだったと思うんですよ。

磯田解説では信長が単独行動を好むことと、戦の間だったので多くの兵を連れることができなかった、というのが周りに兵が少なかった理由ですが、近くにいる天皇に気を遣っていたからだという説が私が以前から聞いていたもので、説得力を感じます。
光秀などはしっかり兵を率いているわけですしね。注意深さも兼ね備えているのが信長だ。単独行動といっても危うさを知っていて一瞬というのが多かったでしょう。

今回の再現ドラマでは信長はあり得ないめちゃくちゃな人間として描かれていますけど、その筋で行くために言わなかった感じなのかなぁ。

「恨まれているのわかってるはずなのに」とカンニング竹山氏も番組終了直前につぶやいていましたけど、最後まで納得できなかったようですね。




茶会の再現VTRでも、信長の古いもの嫌いを強調していましたけど、古いものがわからない人は茶器を政治の道具にもできなかったと思うんですよ。




経済戦は確かに全てを決しますし、当時の武将もよく良くわかっていたと思うんですけど、私はそれでも最前線で体を張る勇気の重要性を軽視するべきではないと思う。

経済は経済でも、最後に必ず必要な後者を軽く見がちにしてしまうのが今までの「経済戦」の解釈だったと思うんですよ。





「仏像とは木や金属に過ぎない物質である。典型的な唯物論者でありました」と信長の思想を説明していましたけど、信長のベースは禅の思想なのですから、監修者がここら辺はしっかり監修するべきだったと思います。
話題になったのは「江」の時だったかな。大河ドラマで批判を浴びて久しい信長像です。

ただ磯田道史氏としてはそういうことをすると司馬遼太郎氏の信長像のかなりの部分ががらくたになってしまうのでできないのかと思わせます。




重臣に作戦の決行を打ち明ける光秀。やっぱりこうやって考えると周りの人をしっかり同意させるだけの説明がないと作戦は無理ですよね。



必勝祈願で上賀茂神社に行く準備をしていたと思われる、という本能寺の変当日の信長の動静ですが、ここでも信長の信仰が出てきます。



黒幕説については、秀吉は知っていたのではないかと疑ってみる必要があると磯田氏。
あれ「英雄たちの選択  真説・山崎の戦い~なぜ光秀は天下をとれなかったのか?~」ではそういうことは一言も言っていませんでしたけどね。
でもそうなるとその後の展開はどのように解釈されるのだろう?
信忠を討ち漏らしたストーリーを考えると反動が大きすぎますし。

黒幕の説はないとしつつも家康も気になるって言っていましたけど、あれは本領に帰れたのは相当奇跡だと思うんですよね。

今度実況するとしたら何が面白いかなぁ~。

コメント

タイトルとURLをコピーしました