ブラタモリ 「#117 有田焼、世界へ ~なぜ”世界の有田焼”になった?~」

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一行は赤が特徴の柿右衛門窯を見学。白が特徴といわれることが多いですけど今回はそちらはやらなかったですね。

工房は完全分業で凄いですね。やっぱり今のアニメ製作会社の雰囲気に似ているかなぁという気もしますね。
いわゆる図体が大きい形なので、逆にいうと新しいことはしづらそうですけど果たして。柿右衛門窯は伝統の墨守が第一の仕事ですかね。

絵具屋さんの柿右衛門をはじめとした有田焼の赤を出すための工程は絶句です。水替え十年擦り一年。知らなかった。戸栗でも美術館の最初にパネルで特記して解説するべきだと思います。



それにしても有田で生産されていたという九谷の痕跡がまるで出てこないのですけど今の有田は九谷とは完全に切れてしまっているんですかね?有田で新・再興九谷をやってみるのも面白いのでは。



最後は有田焼の裏芸ともいえる碍子の工場を見学。電線の絶縁体だ。
電柱に焼き物が使われている、という話は聞いていましたけどここでこんな風に生産されているんですね。

碍子マニアのタモリさんはここで作られていることを知り感激。しかし率直にいうとマニアなのに生産地を知らないというのが良くわからないのですが……。進行しやすくするためとか。

陶器だと水を吸ってしまうので水を通さない磁器でないとだめなのだそうです。

碍子の売り上げがあったので採算度外視の有田焼を明治以降沢山作ることができ、万国博覧会なので何度も賞を受賞することができたとのこと。
明治の細密な有田は時代の趣味だと思っていたんですけど、経済的な下支えがあったんですね。

蔑まれることもあったが安定した碍子の売り上げが有田焼を支え続けているとのこと。安定しているとのことですけど、いつもっと廉価な新素材に取って代わられるのではないかとひやひやするのですが、そういうことはないのでしょうか。それに海外はどうしているんでしょうね。

盛りだくさんの内容にエンディングではタモリさんも思わず充実の表情です。


今まで実物をたくさん観てきましたけどこれで有田焼の知識の環が完結したように感じました。

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