【終戦の日】「日本が失敗するパターン」とは 歴史家・磯田道史さんと近現代史をひも解く その3

「とくに江戸の幕末から明治への勢いっていうのは大したものです。」とただ書く部分は看過できない部分です。
これは江戸期の遺産を使い果たす過程であるということを私は何重にも強調したいです。

それに歴史的にみていくと、こういった特徴は江戸期以前にもみられるものであることが自然に知られるといえます。

それに日本人の一貫した特質として過去と現代をつなげていきますけど、明治時代に完膚なきまでに文化破壊を行ってそこで日本人は断絶しています。
司馬遼太郎氏の大きな欠点としても指摘できますが、その自覚なくして過去から教訓を得ようとする作業は極めて危険だと、危機感を持って考えるのです。

不用意に過去と現代を直結させて人々を感心させる「悪癖」を持っていました。

江戸時代人が持っていた日本人の特質を現代も持っているといえるのだろうか?
私は今の日本人がそれを持っていたとしたらネット時代の今でも覇者になっていたと考えます。

(磯田さんももしかして気が付いているのかもしれませんけど、私のように「仏教が~」とかいうと、宗教色がある(もしくは日本国民そのものがその事実が気に入らない)ということで、公の場に呼ばれにくくなってしまうんですよ。でも真実ですから、ぜひ気が付いて語っていただきたいですね。

宗教色を排除した日本文化などというものも本来存在しないのです。)

また現代人の欠点を日本人の欠点として、極めて慎重な実証なくして過去に敷衍する作業もとても危険です。
根も葉もない事実・悪習が歴史的に「裏付けられて」しまうからです。
それによって戦後日本はずいぶん悪い方向に縛られてきたと私は考えているのです。

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