(http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00366317.html)は観光のキャンセルが相次いでいるという話。
定義的な話なのですけど、箱根の時など、火山については「風評被害」という言葉を使っていました。
福島の被災地の観光業者は「風評被害」を蒙ったといわれていますが、建屋が秘密裏に解体されてそのセシウムが広範囲に拡散したことがあり、観光に来てそれを被った人もいるはず。風評被害ではなく実害です。
また、使用済み核燃料の取り出しもされており、それが安全に済むかどうかというのも確率に属する事柄です。
食物については検査されずに出荷されていたこともあります。産地偽装への対策もなかった。輸出では産地偽装・基準値以上で差し止められていたりもしています。
つまり汚染されているか否かは運でしかない時期がありました。
また、(暫定)基準値以下の食品ならば本当に大丈夫なのか、というもう一つの確率の問題もあります。
つまり震災以降の日本においては「風評被害」という言葉を確率的な意味で使ってきたわけです。
台風も進路がそれるかもしれず、全くの晴天であったり大したことのない状態でもキャンセルされる可能性があることになります。
それに従えば今回の台風によるキャンセルも「風評被害」と伝えるべきではないだろうか。
それではじめて利権に塗れた「日本語の乱れ」に気が付くことができるだろう。
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