(http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3851/index.html)では、政府が補償金の上限を定めてから水俣病の認定患者を絞ったという資料が出てきたという話。
結果水俣では明らかに水俣病の人も放置される事態に。
あまりに状況が酷いので200万まではそういった人たちに出るようになったというのですが、雀の涙です。
それ以前に認定をされた人でももらえたのは1800万円ばかり。一生を失ったのにこれで何年暮らせるというのか。
一族が裕福に一生暮らせるぐらいは出さなければなりません。そうであれば差別をされることを恐れて認定を避ける人などでてこようはずがないのです。
こういう時はすぐ差別が悪いという話にすり替えられますが、悪いのは低い賠償額です。
また、出てきませんでしたけど、一番悪いのはこれに加担した医者です。今になっては本人はいないのでしょうけど、医学会はこの医者に最大の不名誉を課すべきではないか。
この問題は以降の首相などにはすべて責任があります。
藤井裕久が当時の責任者としてインタヴューに答えていましたが、こういう決定に関わった人間がのうのうと暮らしていることに強い憤りを感じざるを得ません。
また当時の政府はチッソを存続させるために住民扇動を指示していたらしく、チッソに賠償を求める患者たちは地域コミュニティで苦しい立場に。
柳田邦夫さんは破綻させると患者が賠償を訴える先が無いといいますが、破綻処理したうえで国有化すればよいではないか。
ここまで聞いていると当時も銀行が負債を負いたくないなどという事情が当時もあったのではないかと推測したくなります。
このよう体質を引きづった企業が今も栄え続けていることに慄然とせざるを得ません。
番組中そういうことは全く触れられていませんでしたが、福島と同じ構図なのは言うまでもありません。
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