J.S.バッハ 音楽の捧げ物・フーガの技法 リヒター:指揮、チェンバロ ヴァルヒャ:オルガン

#その他音楽

バッハの音楽っていうのは技術的には煌びやかなんですけど、あんまり感情が込められているとは個人的には思えないんですよね。この演奏はその華麗な音の中から、不思議な位の情熱が沸き立ってきます。本来バッハとはそういうものなのでしょうか。この「音楽の捧げ物」自体が相当の力作なのかもしれませんね。展開は何時ものバッハの風なんですが―――例えばゴルトベルク変奏曲の一部を取り出して比べると―――段違いに感動させられます。
トリオ・ソナタは情感豊かです。さっぱりしていても濃厚な所が有ってこれはかなりバッハっぽいですね。これはこれで良い味が出ていますけどもっさりしている所も有るので、やっぱりオリジナル楽器でやったほうがバランスが良いのかもしれませんね(笑)特にフルートのニコレさんの上手さは素晴らしいですねぇ。
「フーガの技法」は個人的に難題で、どうもオルガンのソロっていうのは苦手なんですよね。今回音を思いっきり絞って聴いてみたら、一音一音がけっこう明晰に聴こえて楽しい所も有りました・・・んですけど、やっぱりそこまで聴いていたいとも思わないのでフーガの技法の残りはまた今度聴こうと思います。

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