プロフェッショナル 仕事の流儀 宮大工・菊池恭二

現代の日本にはどのような宮大工がいらっしゃるのか、と思っていたのですがこの方は立派な方の様ですね。
人を育てる事を後半のメインに持ってきたのは良かったと思います。こういう業界では人を育てる事は仕事と並んで、若しくはそれより大切だったりもしますからね。
世代的な観点から、現代において昔年より受け継がれる名人芸を継承・発展させることが出来るのか、という事は色々な分野で興味があります。各種の伝統芸能・技術は独特の面白さが有るとはいえ、努力が必要な上経済的に恵まれなかったりするのも事実です。技術が現存する今に、政府が技術を持つ人に対して最大限の優遇を敷かないと難しいのではないか、と思ったりもします。が、そういう風になる可能性は低いと思いますので、きっとこういう方の努力で綿々と続いてゆくのだと思います。

最後の「プロフェッショナルとは・・・」はやや意表を突かれました。

いつも前向きに物事を考える新人だと思います。それはいつもなんか新しい考えを追い求めている、私は新人だよという意味がそれがプロかなと思いますね。 菊池恭二

とのことで、伝統の世界の人らしからぬと言えば、らしから無い内容でした。多分伝統に安住する事への戒めと、西岡常一棟梁の薫陶なのだと思います。

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