ニューオータニ美術館 江戸の四季-広重・名所江戸百景- 前期

#練習用

最初間違えて防衛省に辿り着いてしまったんですけど、無事に観ることが出来ました(笑)
やっぱり大きい本物で見ると違います。例えば有名な亀戸梅屋鋪はあの大胆な梅の後ろに居る人々が良い味を出しているんですが、縮小された印刷物では今一解り辛いです。
この背景の小さな人々は広重の作品に色々出てくるんですが、頼りなくもなんとなくユーモラスで個性があって、自然の懐中に抱かれると腹中に棲まうの中間の人と自然の関係が表現されていました。つまり腹の皮辺りを表現したのが広重の浮世絵という事になります(意味不明)
広重の絵と今の日本の風景を比較するスクリーンがあったんですけど、殆ど自然破壊を告発する映像の様でした(笑)その中でも往時の風景を留めているものが幾つかは有ったんですけど、何が違うかというと赤が少ないんですね。これはやはり当時の風景との違いですが、もう一つ有ると思います。江戸名所百景の署名やタイトルは赤で書かれているんですけど、これは日本の風景に赤を補う工夫だと思うんです。夕焼けが多かったりするのも同じ意味だと思います。
真乳山山谷堀夜景に出てくる女性は妙齢なのですが、この映像による比較では妙齢を過ぎられた御婦人が配されていたのには作為的なものを感じました(笑)
広重の絵は極めて情報量が多く、直感的なものを信頼する私ですけど、知るほど興味深い物だなと思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました