日本音楽集団 第187回定期演奏会 伊福部昭音楽祭 師に捧げる邦楽コンサート

#その他音楽

行って参りました。
先生御存命之時にガラガラだったのに何でこんなに沢山居るんでしょう
と思ったら女子高生キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!?
これは夢か幻か。きっと今女子高生の間では伊福部さんがブームなのに違い有りません(笑)
子供連れの母親が目立ちました。自分でも邦楽をやっている人達なのかな?
子供の話し声やそれに笑いかけて返す母親の声(これはいくらなんでも不味い)が聴こえて来る事が結構有りました。子供に危急の事が有ったらしくて急いで子供を引きずって演奏中に退場する母親も居ましたけど、子供のぱたぱたとした走る音を立てないためにも担いで出るべきだったと思います。子供が居るのは構わないんですけど、親の対処がどうかと思うんですよね。子供は全然悪くない(by佐藤弘道)という感じです。
演奏中に咳をする人が何時もより非常に多かったのも今回の特徴です。してもいいんですけど、押さえ込もうとか音を小さくしようという努力が感じられないのは駄目だと思います。
サントリーホールに輪をかけて色んな人が居ました。隣は特撮好きっぽい人だったんですけど、特撮好きの人は拍手をする時に手を頭の上の方まで持ち上げる事が多い事が前回の音楽祭の経験と併せて判明しました(笑)

以前伊福部さんが座られていた席の方をたまに見てしまいます。勿論いらっしゃらないんですけど・・・。

交響譚詩はどうでしょう。
管の音が強すぎて浮き上がったり、筝の音が全くかき消されてしまっている所が多かったのは指揮者のミスだと思います。
二楽章冒頭の笛の音は決まっていましたね。原典ではフルートなんですけど、あのフルートは笛の模倣をさせられていますから、笛の方がぴったりとしているのは道理です。
篳篥の人が音を外しまくっている上に合奏が一人だけ合っていない有様・・・と思っていたんですけど、あんまりにも酷いのでこれは編曲の仕様なんじゃないかという気もしてきました。だとしたら意味の無い改悪です。
尺八や三味線にもミスが多かったですし、合奏も破綻気味の所が彼処に有りました。今回の出来であれば二筝でやった時の方が数段上だと思います。
思った事を率直に言いますと洋楽だと気にならないんですけど、邦楽で冴えないおじさんにズラッと並ばれると陰々滅々としてしまいます。女子十二楽房が何で全員女子なのか解った気がしました。もし興行的に成功するようにするとしたら、女子のメンバーを増やして、優秀な指揮者を雇うのが良いでしょうね。

二十五弦筝曲「琵琶行」は極めて感動しました。私が聴いた事が有る伊福部先生の曲の中ではベスト5入る名曲だと思います。曲も凄かったですけど演奏者もそれに輪がかかっているんじゃないかと思う位凄かったです。集中力、気合共に凄まじく、呼吸には惹き付ける物がありました。野坂恵子さんはサントリーホールでも聴きましたけど、相当名の通った方の様ですね。もしかしたらこれから野坂さんのストーカー追っかけを始めるかもしれません(笑)

SF交響ファンタジーは強い楽器が無い邦楽器の弱点をまざまざと見せつけられました。チューバの代わりに尺八って、それは無理ですよ(笑)もう何か新しい楽器を製作するのが良いと思うんですよね。音楽の目的が昔と違ってしまっている訳ですから、それに順応するべきだと思います。
乗り切れない所がも多かったんですけど、時に笙の不思議な音色と琵琶の良い意味で古色蒼然とした音色が面白い空間を作り上げていました。

鬢多々良はさすが邦楽の為に作られたという事で、ぴったりはまっていました。ここでも野坂恵子さんは素晴らしく、座っているだけで周囲と比べて異様に存在感が濃いので、落差に笑ってしまいました。筝の繊細な調べは今思い出しても桃源郷の様だった・・・というと言い過ぎかもしれません(笑)
ともかく、筝の良さや邦楽器のユニークな響きが解った演奏会でした。

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