結構聴くのを楽しみにしていたCDです。きびきびとして声楽では味わえない楽しさがありました。木管の、弦楽の、上手い演奏とはどういうものなのか、一つの例を教えてもらった感じでもあります。
「復讐の心は地獄のように燃え」とかはキーがあんまりにも高いので、普通は鬼気迫るような歌唱になってしまうのですが、フルートでは楽に出せる為、実に優しさに溢れた曲であることが分かったのが発見でした。まさにマジックフルート(笑)
フルートらしい爽やかで鋭い音楽を堪能致しました。
所でですけど、私は日ごろそこまで声楽曲を愛好しているとは言えません。それはきっとどちらかと言うと、豊かな音楽より鋭かったりぶっきらぼうだったりする音楽が好きだからだと思うんです。
僕の感じた事なんですが、クラシックには豊かな音楽と鋭かったりぶっきらぼうだったりする音楽の二大流派が有って、時に双方の愛好者は相容れません(笑)私は後者の音楽を主に好むんですけど、前者の音楽を素晴らしいと感じる人も多くいます。どちらの感じ方をしていても良いと思うのですが、色んな感じ方をする人が居るのを知っている人は良いと思います。宇野功芳先生がハスキルやヌヴーについてけなしもしなければ積極的に評価もしないは、そういう平衡感覚からだと思います。
と言うわけで、まるで厳密なものではありませんが、自分がどちらに属しているか調べる為の○×を用意してみました(笑)
ワーグナーよりブラームスが好き。
ドビュッシーよりラヴェルが好き。
ワルターよりモントゥーが好き。
ジュリーニよりバルビローリが好き。
クルト・ザンデルリンクよりクーベリックが好き。
レヴァインよりハーディングがマシ。
チョンキョンファより庄司紗矢香タソが好き。
ベートーヴェンの交響曲は田園より4番が好き。
古楽器の味が大好き。
某前任首相のオペラ趣味を某元官房長官は鼻で「ふっ」と笑っていたと言うが、どちらかどうしても選べと言えば元官房長官の方の感覚に近い。
○が多い程、さっきの後者の感覚に近く、その逆もまた真なり・・・・です。ちなみに私は全て○です(笑)
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