アストル・ピアソラ ベストセレクション

#その他音楽

許光俊がピアソラの自作自演は他の演奏とは根本的に違う、と近著で書いていましたので聴いてみました(結構素直な私)

勢いはやっぱり普通じゃないです。表現に心から湧き出た風な連続性が感じられました。非常に強い毒をもった音楽で、ブエノスアイレス~は春夏秋冬がありますけど、どれもこれも当地で有るであろう茹だるような暑さを感じました。
後半の楽曲は一転かなり聴き易かったです。非常に楽しめました。
うらぶれた酒場でちょびちょびなんていうのは一般的に男のロマンとしてありますが、このピアソラの音楽で表現されているのは絶望的に場末の酒場の匂いなのではないでしょうか(んなとこ行った事が無いので推量形)
もう一つ感じたことは、日本のタンゴ曲・演奏というのは上手く日本ナイズされたものだということです。
山岡士郎の「レバーソーセージのほうがうまいのじゃないかな」という声が聞こえますが、私はこの日本ナイズされた感じのタンゴも結構好きです(笑)

しかし許さんのあの近著。国籍の下りでは「そうか、遂にタックス・ヘイヴンに引っ越したのか」と暫く本気で感心していました(笑)(念のため失礼)

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