半藤一利氏の意見は明らかに司馬遼太郎氏の意見がベースにあります。それを現代の官僚機構の在り方までに敷衍した当然の結論です。
司馬遼太郎氏の指摘は軍部がおかしいというところまでは良かったし、ペーパーテストで選ばれただけという問題の指摘も正しかった。
しかしそこで氏は氏の坂本竜馬像のようになにも学ばず型破りでいればよいんだというような方向に行ってしまった。解決の処方箋を間違えていたのです。
とはいえテクノクラートなのですから基礎になる技術や知識は必須なんですよ。だから司馬遼太郎氏のような「解決策」は社会で意味を持たず今日に至ってはほぼ消えてしまった価値観になってしまったといってよいと思います。
プラスするものが本当は必要であったわけで、その足されるべきものとは東洋哲学・文化の本質といえるものです。
この教訓を現代においても軍部と瓜二つである官僚機構において生かすべきで、そうでないと日本は同じ失敗をし続けることになると考えます。
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