グレツキ/古い形式による三つの小品

#その他音楽

久しぶりに悲歌のシンフォニーを聴いていたら他の曲も聴きたくなってきました。
という訳でこのCDを借りてきたのですが、「古い形式の」と注意書きが有る所に、本来前衛作曲家であるグレツキの恥じらいが感じられます。実際古い旋法を使っているとのことですが、作品自体を比べると、これが古いだったらベートーベンとかは化石のとか注意書きを書かなくてはいけませんね(笑)

一楽章は期待に応えて悲歌の(以下略)の一楽章の冒頭の様な弦の重なり合いが聴こえます。歌の部分よりここの方が好きなので、慶賀の至りです。
二楽章はいきなりアップテンポの曲ですが、頭を白紙にして聴いてもあんまり良い気はせず、新世界の三楽章みたいなちょっと浮いている感じがしました(笑)
三楽章は一楽章に悲劇の度を少し加えた感じで、有り難いほどに予想の範疇で面白かったです(笑)

このCDには他の作曲家の曲も付いているんですが、カルウォヴィチの曲の一楽章は非凡な感じとつまらない感じが同時にしました。山並みが見えるような個性も有るのですが。二楽章後半から四楽章まではエレガンスで非常に素晴らしくて、すぎやまこういちの音楽を鋭くした雰囲気で、ここから影響を受けたのかもしれません。
キラーの曲は一つの主題が只管繰り返されるんですけど、そもそもその主題に魅力が無い様な気がしてなりません(笑)しかしこういう劇伴に有りそうな曲を聴くと、現代の劇伴音楽が本来のクラシック曲の後継なのではという気がします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました