RAGRANCYとNavigatoriaを聴きました。
音楽的には梶浦由記さんをややおとなしくした感じだと思いました。どうもポップスの素養がそれほど多くないので、最近聞いたALI PROJECTと比較してしまうのですが、あれほど不思議なテンションにはなったりしないものの、表現されている世界は概ねの共通性が有ると感じました。なんとなく幻想的で現世肯定と厭世感の中間、もしくは両方が表現されている所が近いと思ったんですね。花帰葬の「創造主に見放されたこの世界」なんていう歌詞が、見放されたからって悲嘆しているわけではない感じの所を含めて、典型的に似た世界観であることを物語っていると思います。この人何か信仰しているのかな・・・・?
あとは語彙の種類が非常に似ていると思います。磔とか罪とか天や地とか出てくるのは、乙女が良い感じだと思う言葉が似ているからなのかもしれません。
サクリファイスは歌詞が「~ぞ」が多くて、何か神がかりばあさんの新興宗教みたいで笑えました。日本語には女性にふさわしい強調語が少ないのが、文章を書く女の人にとって大変だなと思いました。男言葉でも自然な形で意見を強調する語は豊富とはいえませんからね・・・。
描写的な詩で、音楽も良い意味も含めてやや淡々としている感じですけど、まだ掴みきれないのでもうちょっと聴いてみようと思います。
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