シューリヒト モーツァルト交響曲第38番「プラハ」 BPO1964LIVE MONO

#その他音楽

色々な作品について書いてきましたけど、その実、ここ数年の私の音楽鑑賞の時間の数割はシューリヒトのコンサート・ホール・ソサエティ・ボックスのDISK7、即ちモーツァルトの交響曲第38,40,41番の入ったCDに費やされています。このCDについてはとても好きなので、あんまり言語化したくない気持ちが強くて、今回は感想を書きません(笑)
という訳でモノラル版のシューリヒトの演奏について感想を書くことにしました。このCDは1964年の演奏なのにモノラルという**なCDでのっけからベルリンフィルの重厚さが前面に出てきます。世の中にはジュピターをロマン的に解釈云々といったCDがありますけど、それに準ずる感じの出だしです。主に簡素質朴にして絶妙な音楽を奏でるシューリヒトにはフランス系の楽団を振った名演奏が多いですけど、現代の古楽の影響を受けた演奏をすることに慣れたウィーンフィルを振ることが出来たら、凄まじい演奏を示すのではないでしょうか(威力的という意味ではなく)
二楽章の上手さは流石ベルリンフィルで、これ以上無い位美しい調子です。これはこの演奏の白眉ですね。
第三楽章は厚みが裏目に出てしまったような所も有りますが、シューリヒト+BPOの音楽を堪能させてくれる所に非常な美徳があります。
最後に拍手が盛大に入っていましたが、録音があまり良くないせいもあってか**でも入場して来たのかと思うほどの万雷の拍手で、シューリヒトがベルリンの市民に愛された居た事を感じることが出来た事に非常に嬉しさを覚えたCDでした。

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