ベートヴェン交響曲第六番「田園」 クレンペラー フィルハーモニア管 ウィーンLIVE 1960年

#その他音楽

個人的にとても身体に馴染む演奏です(笑)未完成で有るとか田園で有るとかウィーン情緒を感じさせる曲を振らせるとクレンペラーは天下一品だと思うんですよね。耽溺に堕さないで、純粋にして濁りの無いロマンチックな音楽を奏でてくれます。
2楽章が素晴らしいです。これだけゆったりと歌ってまるでもたれる所が無いのは驚異的です。
3楽章冒頭の合奏が崩壊しそうなスローテンポはクナ並に笑えます。しかも私はユニークなだけには終わっていない音楽だと思います。
4楽章の嵐もこの楽章をこれだけ味わって聞ける事は稀です。しかも名匠中の名匠ですから迫力も素晴らしくて、緊迫感も持ち合わせています。
最終楽章もニュアンスが豊かで、何時もこの細かいニュアンスは本当にクレンペラーが指示を出しているのだろうかと不思議に思っています(笑)スケールが大きいというよりは、音楽と音楽ならぬものの中間みたいな音楽で、神秘的ですらあります。
不自然さは有りませんが、個性的な演奏です。感動するし、極めて記憶に残る演奏だと思います(笑)

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