バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ

#その他音楽

最近バッハを良く聴いているんですけど、それは聴き方が有る程度分かってきたからなんですね。どうもバッハの音楽は真剣に聴くと却って訴えてこない所が有るような気がするんです。長くて機知に富んだ展開を見せるバッハの曲を流して聴いていくのはとても楽しいんですけど、一方で音楽を受身に聴いてしまうクセが付きそうで、やや複雑な気分でもあります。モーツァルトであるとかベートーヴェンやブルックナーであるとか、天才の音楽は天才であれば有るほど、その音楽に特別に波長を合わせて聴く事を要求されると思います。そうであればやはり、特殊な聴き方(私には今まで思いつかなかった)を要求するバッハの音楽は天才のものであると断言できます。
クイケンは結構信頼している演奏家です。あの厳しい表情が中々良いし、音楽もそれに準じた確りしたものだと思います。当盤はニュアンスにおなざりな所が無いというのが一番の印象です。弦の歌わせ方も透徹した私好みの音で、極めて充実しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました