五木寛之 21世紀 仏教への旅 韓国編

このシリーズ滅茶苦茶面白いですね。いや、当然マニア限定の話では有るんですけど(^^;)お盆に再放送されたのを録画して、今少しずつ見ています。
吉祥寺の法頂和尚は人物ですね。貌も姿勢も普通の僧とは隨分違います。
韓国仏教の特徴だと思ったのは仏性を強調する所ですね。個人的な所感ですけど、これは儒教の影響が強い地ならではだと思います。多分仏性=善といった考えに近い物を打ち出して、儒教文化と融和を図っているんじゃないかと思うんですよね。もう一つは教条主義的な儒教に対して、人間本来の力を信じるという考えをもって、差別化も同時に果たしているのではないかと思いました。
二つ目は目的意識が強いと思うんですよね。みんな悟るために修行をするんだ、と断言していました(^^;)日本でも実際にはみんな悟るためかそれに近い事を目指して修行しているんですけど、過程そのものが意味が有る、それを楽しむ(三昧)という考えや、むしろ悟りに捕われるのを嫌う傾向があって、良くも悪くもみんな言わないしそういうことを言っていると批判する人も結構居るんですよね。例えばこの前の仙厓さんなんかは明らかにそういう日本の仏教風土から生まれ得た人だと思うんですけど、今後韓国仏教界からはどんな個性を持った人が出て来るのでしょうね。

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