クラリネットデュオの魅力 バッハの響き 遠藤文江 白川毅夫

#その他音楽

いきなり関係の無い話ですけど文江って名前は良いですよね。文化の香りがします。
J.S.バッハの「2声のインヴェンション」とその息子のW.F.バッハの「6つの二重奏曲」をクラリネットデュオ用にアレンジしたCDです。
W.F.バッハっていう人はこのCDを聴く限りかなり個性的です。音楽が溜めたり速くなったりで自然に流れないんですよね。書きたい事を優先している感じで、いうなれば私小説の様な曲を書く作曲家だなと感じました。対して所謂大バッハはどこまでも自然で、滔々と流れてゆく感じで聴いていて気持ちが良いです。親子でしかも必然的に時代も近いのに、この二人はまるで作風が違います。聴いていて作曲者が変わった瞬間に、あっ、と思いました。前者はクラヴィーア後者はフルートと、想定していた楽器が違うというのも有るでしょうけど。
二重奏の高音部は多分文江さんが吹いていると思うんですけど、きっぱりとした良い音色でした。密かに愛好者が多いといわれるCD?ですけど、やっぱり楽しいですし、試みをする人に有意義で無い事は無いのだと思いました。

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