J.S.バッハ イギリス組曲 曽根麻矢子

#その他音楽

最近とてもチェンバロが好きです。なんといっても小回りが効いて変転に富んでいるのが良いですよね。リズムは切れますし音色は明晰で美点は数え上げればきりが有りません。勿論曲や演奏にもよりますが。チェンバロの音はとある本によれば「禁欲的」らしく、ブラームスファンの私が好きなのは当然なのかもしれません(^_^:)
演奏の内容は・・・と言いたいんですけど、バッハにおける良い演奏と悪い演奏を聴き分ける基準のような物が自分の中で確立していないことに気が付きました(^_^:)だから最近はバッハばかり聴いているんですよね。私にとってまだ、本質的な意味でフロンティアの範疇にあります。とはいえ感動するしないは有りますので、そういう面から言えばこのCDは素晴らしいと思います。
曲は最初の方と最後の方で隨分曲調が違いますよね。いけいけガンガンの曲調だったのが、だんだん間が増えていって、特に六番は個性的です。サラバンドはかなり叙情的で非常に魅力的ですし、次のガヴォットも現代的ともいえそうなメロディアスで且寂びの効いた雰囲気の有る曲です。ジークも豪華でここでは曽根さんの気迫が素晴らしいです。バッハと一口に言っても長い人生の中の時期によって相当違いが有るんですよね。
曽根麻矢子さんの演奏はアグレッシヴで創造的な中に女性らしさも感じさせる素晴らしいものだと思います。
最近古楽は花盛り・・・とも言われていますけど、確かにこんなに楽しい音楽が気軽に聴けるのは嬉しい限りです。音楽学の成果と演奏者の方々の精進には恐れ入りますし、感謝の限りです。

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