ウェーバー作曲の「魔弾の射手」序曲はフルトヴェングラーの緊張感のあるダークな表現とは正反対の、落ち着きのある表現です。4;00辺りのテンポの揺れの無い迫力がらしいです。
「オイリアンテ」序曲ははっきり言って、詰まらないと思います。
「オベロン」序曲はガンガン強奏をかけていて、それなりに楽しいですが、あんまりクレンペラーらしいとはいえないかもしれません。
フンパーディングの「ヘンゼルとグレーテル」序曲は結構良かったです。特に6:00辺りからの恰幅良くも美しい弦の響きは、クレンペラーらしいといえるでしょう。同じく「ヘンゼルとグレーテル」夢のパントマイムも曖昧な絃の響きが心地よく良いです。主部の強奏も五月蝿くなくて、これは指揮者の力だと思います(多分)
グルック作曲の「オーリードのイフィジェニー」序曲もワーグナーの編曲らしいのか、妖しい霧が立ち込めるようで有るかと思えば時にリズミカルになったりで、これも良かったっです。
纏めますと、最初の三曲より後の三曲の方が圧倒的に面白かったです。フンパーディングの方がウェーバーより好ましく感じました。ただ時代が違うので、同じ土俵で比べられそうな所自体、ウェーバーは凄いのかもしれません。
コメント