国立科学博物館 大哺乳類展 海のなかまたち+常設展

宗教・思想・哲学

券を頂いたので、行って参りました。
30メートルもあるシロナガスクジラの骨格が凄かったです。
イルカは脳の発達の仕方が横に広がっていく変わったもので、小脳が発達しているのだそうです。

常設展の、過去の日本人のコーナーでは、縄文人の人形が貝を身に付けていたのですが、文身をしていなかったり、簪を女性しかしていなかったこととか、微妙ですかね?
小さな銅鐸を鳴らすものだとしていたんですが、これも微妙ですかね?

中世のコーナーでは、宗教にすがって幸せな来世を求めたのだろうか、といった説明があるのですが、そういう面もあるでしょうけど、中世は日本の思想が花ひらいた時代ですので、その豊かさが伝わるような解説にしたほうが良いと思います。

地球館の東洋医学。ツボの解説のコーナーでも、~とされていた、と過去形で効用が語られているのですが、書かれた方が主体的に東洋医学を勉強なさって、効果が無いと思われたなら見識ですが、そうでなければ、これも直した方が良いとおもいます(^_^;)

中国の人が中医学を確乎とした科学的医療だというのには訳があって、文化大革命の時に伝統を根本から問われた末に、そういう共通認識が出来上がった(作ろうとした)ようなんですよね。
文化大革命はともかくとして、日本は国内で伝統を問うのでもなく、なんとなく脇に避けて放置してきた面があるのではないでしょうか。
「とくに明治の政府で漢方を禁止したことは、大きな失策であったと思います」(中村元 仏典のことば―現代によびかける知慧 (同時代ライブラリー)192ページ)といったことが続いていることの、マイナスが表れているのではないかと思います。

それにしても、ここの展示物は健やかといいますか、深い爽やかさに満ちています。
中島誠之助さんは東博より科学博物館の方が好きなのだそうですが、自然にはなかなか太刀打ちできません(笑)人もやっぱり自然体の方は美しいですよね。
鉱物など、天然の美しさには息を呑みました(^_^)

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