損保ジャパン東郷青児美術館 ウフィツィ美術館

#邦楽

昨日のA級は面白かったですねぇ。久保二冠は負けましたけど、香車をもぎ取ってあれだけ粘れるのは、やはり調子が良いですよね。

面白そうなので、行って参りました。なかなか込んでいたと思います。
何か気紛れで自画像でも集めている人がいるのか、とおもったら、美術館の中にある、一つの機能を持った権威のある専門ギャラリーなんですね。

結構女性画家の物が多いのですが、当時は外で働くのははしたないとされていたそうで、室内で細密画を描いている様子だったりするものがあります。

外出についての、当時の女性の記録といえば「日本では娘たちは両親にことわりもしないで一日でも幾日でも、ひとりで好きな所へ出かける」とフロイスの覚書にありますけど、日本はそのような感じだったようです。
江戸時代になると関所が出来て不自由になり、タイムスクープハンターでは女性の関所越えの大変さが描かれていましたけど、実際は形骸化していた部分も多かったようです。しかしあの番組、喧嘩の吹っかけ方とかが最近の若者っぽ過ぎると思うんですけど、そんなものなのですかね?(笑)
「女性たちは楽しい冒険をするように次々と関所抜けを繰り返して長旅をしていたのです」(歴史に好奇心 2007年10-11月 NHK知るを楽しむ お伊勢参り ニッポン観光事始め 38ページ)といった感じでもあったようです。

また、このフロイス(フロイスで検索したら、風呂椅子が出てきたのですが。。。)の報告書には「ヨーロッパでは、通常、女性が料理をつくる。日本では、それを男性がつくる。そして貴人は料理をつくるために厨房に行くことを立派なこととみなしている」(フロイスの日本覚書 83ページ)と書いてあります。

「幕末単身赴任 下級武士の食日記」という本には、日記を書いた人が良く自炊するのに驚いて、「男子厨房に入らず、江戸時代の男性は料理などしないもの、と思っていたのですが、どうもそうではないようです」と書かれています。
また「勤番武士の食生活の基本は自炊」(歴史に好奇心 2008年6・7月江戸の色恋ものがたり/大江戸グルメ考 112ページ)だったそうです。

「封建社会といわれた江戸時代に、むしろ女性がしたたかに、のびやかに生活したのに反して、明治時代こそ、法でもってタテマエを現実に強制し、女性を窒息状態に押し込めたといえるのである」(三行半と縁切寺 248ページ)と、ありますし、当時の男は結構食事を作っていたのではないかと思っていろいろあたってみたのですが、ズバリと書いてあるものは見つからなかったですね。もしご存知の方がいらっしゃったら、ご教示下さい。

チラシに刷られているマリー=ルイーズ=エリザベート・ヴィジェ=ル・ブランの自画像は亡命中に売り込むために描いたらしく、そういう実戦的な絵はやっぱり訴える力が強いですよね。
レンブンランとアングルの両巨匠の自画像は、なかなか沈着なもの。
前半はかなり面白かったのですが、後半は予想通りといいますか、余りは肌に合わず、写真に対抗する為に道を誤ったのではないかと(笑)

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