銀座松屋 「ウツクシキ」桃山の茶 秀吉、織部そして宗箇 生誕四五〇年記念 上田宗箇 武将茶人の世界展

#その他芸術、アート

行って参りました。

政府の会見では話題になっていた神保さんの燃料棒に関する質問の動画をみたんですけど、なにが衝撃的かといえば、ああいう国のトップを持って、まったく恥ずかしそうなそぶりもみせない、人の波ですね。
叫んだりもしくは憤死じゃないですけど、そういうことが起こっても良い場面、もしくは起こるべき場面だと思うんですが、どんなものでしょうか。
こりゃだめだ、という言葉しか出ませんねぇ。

あんまりいいたくないですけど、こういった状況を打開するには、やっぱり責任を取らせるしかないと思うんです。それにはやはりマスコミが責任のありどころをきちんと報道しなければなりません。

誤報の嵐や、なぜか一斉に同じ論調に変わる社説。旅行や広告費。こういったことを振り返らない、年末の一年の総まとめの特集に何の意味があると言うのでしょうか。
嘘で塗り固めて恥ずかしくないんですかねぇ。

政府の説明では、細野の福島での御用学者の意見をそのまま引用した説明には、さすがに呆れている人も多いみたいですね。
フリーの記者も旅行・広告費漬けの記者クラブメディアの注進で、追い出されてしまったようです。

自由報道協会で記者会見を開いたので、フリーの人たちの中では評価していた人もいましたが、私がぱっとみて、一目前原レヴェルにしかみえなかったので、親しくなって引き返せなくなる前に、上手く距離を取ってもらいたいと思っていました。

あんまりこういうことは書きたくないのですが、正直に思った事を書けば、もなさんと遊んでもらって隠棲してもらうのが、国のためだと思います。

日本は平安時代は少なくとも表向きには死刑禁止で、政争に負けでも命を取られることは無かったそうです。それが覆ったのは保元の乱が起きて武士の世になってかららしく、本展覧会の宗箇はまさにその只中の人物です。

上田宗箇は戦国武将にして茶人。秀吉のもとにいる間に血縁関係が出来たらしく、その義のよって仕方がなく西軍に参加したのだそうです。

司馬遼太郎迷言集で一番くらい笑えるものに、学生運動を批評したものがあって、なんでも警察に投降する時に両手を挙げて出てくるのは西部劇の見過ぎだそうで、日本人ならすぐに寝返ってかつての味方のほうに突撃しなければならないのだそうです。

戦国武将はみんなあっさり裏切っているように見えますけど、義を尊重する人も多いですし、みんな結構そういった中で、時代に翻弄されつつ煩悶しながら動いているんですよね。

こういう人が国民作家になるということは、洒落にならないと思います。そういう人は多いですけど、たとえば野田とか菅直人の節操の無さを見ていると、こういう薫陶が確かに効いているなぁ、と時代の流れを確認せざるを得なくなります。

その後名古屋城の庭を任されたり、復権もするのですが、宗箇流にはどことなく日陰の印象があり、歴代の肖像画も存在していないのだそうです。
そういう所が結構好ましいと思いますし、現代までひっそりと桃山のざっくりとした茶の湯の雰囲気を伝えている流派なのではないでしょうか。

宗箇は茶人として「わび」の利休や「へうげ」の織部の次の世代で、それらを総合した位置に居るそうです。
宗箇は清静な茶会を好み、器は勁質、人は雅文の人を好んだのだとのこと。

その好みは「ウツクシキ」という言葉に集約されるらしく、テレビの映像では月夜をバックにこの言葉が解説されていましたが、そういうイメージだということでしょう。

織部の「へうげもの」とかと較べると、普通の言葉としても使われるキャッチフレーズでインパクトが弱いですが、趣味は実に良いと思います。

「ウツクシキ」といえば、ANNは新年からほんわかした雰囲気が素晴らしいです!外に出られる姿が、自然でエレガントです。

Qさまはあんまりみれなかったんですけど、表情が豊かで、正解ばっかりで、素晴らしかったと思います!
当然のごとく録画テープをもっていますけど、草野キッドでバラエティ適性が無いと判断されちゃったんじゃないかと思うんですけど、実はバラエティにとても向いていると思うんですよね。

あたらしーのでは逆再生の企画を考えたスタッフの心意気に感じ入りました。

宗箇は長生きで88歳まで生きたのだそうです。家康が75歳ですからかなりの長寿です。
そういう解釈をしているのは聞いたことがありませんが、有為変転の中でも平静を保てていた証左にもなるのではないかと思います。

うちのパソコンでは一発変換で出てきませんけど、出てくるようにした方が良い人物といえるでしょう。

関ヶ原を絡めた展示もありましたが、おねがキャスティングボートを握っていたことが一目瞭然です。
北条政子にしても、実質的に将軍を決める権力があった大奥にしても、男女が表裏一体になったパワーバランスが日本には伝統的にあったと思うのですけど、現代の政官財などをみているそういうバランスが跡形もなく崩れてしまっているのではないでしょうか。
それが悪い意味での男性的なハリボテ社会を形成してしまっている大きな原因になっていると思います。

唐草文染付茶碗 銘「荒木」は中島誠之助さんの番組で出てきた瞬間、なんかのっぺりしているな、と思ったんですけど、番組によると中国の日用使いのものを茶器として取り上げたものなのだそう。

「伝統芸術の中で最も日本的なもの」(足利義政と銀閣寺 ドナルド・キーン(著) 109ページ)とも指摘される茶の湯は鑑賞者の側から仕立てられた芸術だといわれますが、そういう特徴が最も出ている器だと思います。

闘茶ですとかも、中国では淹れる側の技術が競われるのだそうですが、日本では宇治の本茶を当てる飲む側が競うゲームになっているといいます。中国文化と比較した時に、鑑賞者側が創造力を強く発揮する・試される文化である、ということが指摘できるのかも知れません。

茶杓「敵がくれ」は前に紹介したエピソード(

出光美術館 日本の美・発見III 茶 Tea ―喫茶のたのしみ― 前期
券を頂いたので、行って参りました。それにしてもサッカーは面白いですねぇ。ブラジルですとか、負けてしまいましたけど、ぽん、ぽん、ぽん、ぽん、ぽんっ、といった感じの攻撃が良かったですよね。マラドーナが「面白くなければ攻撃じゃない」といって...

(この投稿は密か結構気に入っています))の時に削った茶杓ですが、紹介文のニュアンスに「伝来はそうなんだけれども・・・」といった消極的な否定含みの感じがあったと思います。ちょっと下った時に成立した文書に出てくるそうです。
そもそも大坂夏の陣で圧倒的に優勢だった徳川方の宗箇が、敵に追い詰められて身を隠して茶杓を削る、というのはピンと来ませんよね。

本当はどうだったか分かりませんけど、戦国のお茶を象徴する味わい深いエピソードだと思います。

「南蛮水指」はベトナム産の深くくすんだ味わいのある作品。

特有の味があるといえば、りのさんはドラマの主演決定はおめでとうございます!!!
演技をおおげさにやれ、って言う指示が出ているみたいですけど、リラックスしないで緊張していると、大きな動きをしているつもりでもちっちゃくなっちゃったりするので、やっぱりなるたけ力を抜いて、勢いに乗ってご活躍下さい。

ファッションショーのも、お洒落で親しみやすい感じもするファッションでしたし、モデルさんをやっている時の動きも、積極的で良かったとおもいます!

みぃちゃんが色々コメントしていましたけど、この人とても真面目なんですよね。
それが凄く素晴らしいと思うんですけど、半分ぐらい、悪い意味での真面目にも入っちゃっているのかな、と感じることがあります。
こんなこといって、ぶっ飛んだ系になられたら、申し訳ないんですけど、良い部分での真面目さを伸ばしつつ、りのさんみたいに適当に勢いでいっちゃうような部分も研究してみてくださいね。

あと折角反抗期なんですから、スーパーエゴといいますか、タブーに挑戦してみるとか(危
ユーモアをもって上手くかすめればプラスになるかもしれません?

肩の力を抜いて、精進してくださいね。上杉隆さんやホストにだまされないように気をつけてくださいねー(^_^:)

前々回のよんぱらは丹下段平が上手かったし、面白かったと思います。ああいうのが無いとかなり扁平な番組になっていたと思います!

お題はやっぱり大島さんの上手さと纏める力は圧倒的でした。りのさんはストーリーがかなり凝ったものが付いていて、ネタを構成する力が流石でした!

後の二人は上手さやインパクトに少し欠けるところがあったかも知れませんけど、見習わなきゃな~、といった感じがあったのが、往年のアイドルグループと違った、のいえさんの良いところだとおもいます。

特に大島さんはこういうのをやらせたら日本でも一番くらいに上手いはずなので、良くみて上手く吸収してくださいね。僕が言うのもなんですが。

しかしあと二本も録ったんですか?よく体が持ちましたねぇ~。

それにしても、大島さんは最近のジュエリーの授賞式でも、ブログの写真でも、異常にかわいらしいと思います!

「呂宋清香茶壷」は元明時代の作品ですが、すでに大きな歪みが入っています。

「村雲」は解説によると光悦茶碗の魅力は自由な発想と造形、ということで、オーソドックスながらもごつごつとした感触にみえる茶碗。
時代の流れを引き受けた、革新の連続が伝統です。

そっちはみていないんですけど、今回の展覧会は半ば「へうげもの」とのタイアップ展覧会のようです。
手紙など古文書も展覧会では沢山並んでいましたが、最新の研究として、当時の各地の茶陶に織部たち茶人が実に細かく関与していたことがわかりつつあるのだそうです。
「へうげもの」自体がそういう研究を下敷きに茶人と器との関わりを炙り出しているみたいですし、それとタイアップしたこの展覧会自体も新研究の突端にいるといえるでしょう。

そのミニ番組の中島誠之助さんの「へうげもの名品名席」は自分の為に放送しているのではないかと思うほどの楽しみな番組ですが、ここで良く誠之助さんが仰るのは陶芸は炎の芸術だということですね。

陶芸は教養がなくても楽しめる戦国武将が作り出した文化だともいわれますが、なんだかんだいって戦国武将は結構教養がある感じですし、あの時代の人物が土と炎の芸術に惹かれるのは必然であったと思います。

その土と炎の芸術としての茶の湯を最も体現したのが上田宗箇だったのではないかと思います。それはやはり代表作の茶碗「さても」に実に見事に表れています。
貴重な伊賀焼きの名品が何個もあったり、歴史的名作の連打に感覚が麻痺する位の、とても見事な展覧会だったと思います。ありがとうございました。

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