戸栗美術館 祝福のうつわ展―伊万里・鍋島名品撰― その3

#その他芸術、アート

「色絵 松竹梅文 皿」が小さく、絵付けも繊細なお皿。

「色絵 唐草文 台皿」は伊万里なのに鍋島に見紛う作品ということで、詳しく解説がついていました。同じ様な地域で同じ様な陶工が作っているので、これを見分けるのが学芸員の方としても腕の見せ所なのだと思います。

「色絵 雲龍文 鉢」は金襴手のなかでも一際鮮やかな作品で、やはりチラシにも使われています。

解説を読んでいると謎が氷解することがあるもので「色絵 獅子根菜文 鉢」は大根を描いたものですが、大根は大黒天に発音が似ているのでおめでたい構図なのだそうです。若冲の大根にも同じ様な意味があるんですかね?

ひょうたんやざくろは子宝を表しているのだそうです。
駄洒落でも何でも楽しんで、めでたさと同化しようという当時の人の気分が伝わってきます。現状の医学ではどうなのかわかりませんけど、心身に寛ぎをもたらして、健康長寿にも良いのではないでしょうか。

他にも色々な演技担ぎが行われていたみたいで「季節の変わり目には悪い気が満ちやすいと信じられ」ていたらしく、邪気払いの宴会が催されたのだそうです。これは今でも神主が良くやっていますね(いつも?

邪気といえば山本太郎さんが行っていた「ツリーハウス」では低い所に悪い気が満ちていると信じられていたらしく、これは具体的にいうとマラリアを媒介する蚊がいるそうです。
江戸時代の日本でも季節の変わり目に体調を崩したりする人が多かったのでしょう。同じく邪気として伝承されているのが面白いですねぇ。

山本太郎さんといえば、エイプリルフール前後に枝野が原発再稼動について難色を示した、ということでネット社会では評価する声が相次ぎましたが、4月3日にはトーンダウン。えだのだもの、、、、

候補者の政策を聞いて主権者は票を入れる人を選ぶ、というのが成熟した民主主義社会だといわれていますが、これは僕は違うと思うんですよね。

やはり誰が言ったかということが重要だと思います。意見以上に人を観ていかなければならないと思います。

選択肢が無かったとはいえ、そういった教訓を日本全体に残したのが民主党であり、それを再び思い出させてくれたのが、今回の枝野のちょっとした揺れなのではないでしょうか。

サンデーモーニングで被災地の高台が投機の対象にされているということをやっていましたけど、被災地の地価をその場で凍結してしまえばよかったわけで、それは今からでも遅くないのではないかと思います。

広域処理も原発を建てた鹿島建設が負っているといいますが、大きな資本にお金を配りたいがためにわざと放置しているのではないか、とおもいます。それかもしくは極端に無能かのどちらかでしょう。

DIGで神保さんが、石原はなぜうかるのか、僕はいれたことが無い、と仰っていたそうですけど、良心的な人(とあえて言わせていただきますが)には不思議な事です。

また、投票した主な層が主婦層らしく、小泉に入れた層と被るという事を仰っています。これは小泉政権の時も話題になったことで、性差に注目する論評が目立っていましたが、ワイドショーを良く見る層、という風に観ていくのが正しいのではないかと思います。

小泉の時は二項対立で煽っていましたし、石原のときも新銀行東京について深く掘り下げたり、過去の問題発言を振り返ったりはしなかったと思います。もちろん例外的な番組はあったと思いますが。
彼女達も彼女達なりに情報を集めようとしていたわけですが、残念ながらその情報源が良くなかった、ということなのではないかと思います。

こういった悲劇を防ぐということであれば、小泉的・石原的なものに異議がある人は、まず真っ先にワイドショーの在り方について、声を上げていく必要があるのではないかとおもいます。

四月二日の大竹まことさんのラジオによると、福島ではもう、危ないということすらいえない雰囲気らしく、こういった雰囲気を作っているのは、この前のスパリゾートハワイアンの報道に代表されるように、テレビだと思います。
こういった罪深さもあるのではないでしょうか。

官邸の前で大飯原発再稼動反対のデモがあったそうなのですが、テレビでみることはありません。

日テレはメジャーの開幕戦を延長が出来ないということで途中で切っていましたけど、衛星放送で引き継いでやるのが当然だと思います。恐らく視聴率を持っていかれるのが気になったのではないでしょうか。

BSは地上波の視聴率を落とさないために(といわれている)やる気のない番組ばかりです。地上波と競争関係になるような会社に貴重な電波を割り振るのが当然ではないでしょうか。

細かいようにも感じますけど、悪い意味で競争関係が無く、馴れ合い団子状態になっている社会の仕組みを変えていくのに、かなり有効な部分だと思うのです。

お皿も素晴らしいのですが、この美術館は解説に気がこもっていて、いつ来ても勉強になります。地震に備える展示方法一つ取ってとても手間がかかりそうで、準備が偲ばれます。ありがとうございました。

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